株式会社アシストが提供するデータマネジメントソリューション「Delphix(デルフィックス)」が、マツダ株式会社の開発用データプラットフォームとして導入された。
マツダは、新たなIT技術を核とした次世代システムで経営貢献を実現するため、顧客とのつながりとグローバルサプライチェーンの確立、最新ITを活用した顧客体験サポートの実現に向けての様々な取り組みを行っている。
その中で、考え方やアプローチ、テクノロジーを抜本的に見直した、新たなシステム開発スキームの確立に取り組んでいる。既に設計から作り込みの工程では、開発プロセスやルールの整備、標準化や共通化など、ある程度の効率化の目途が立っていたが、一方で、テスト工程の効率化は未着手で、データの準備や、複数の開発者のテストによるデータベース(DB)更新の競合を回避するための調整に多大な工数がかかり、大きなボトルネックとなっていたという。
そこでマツダは、アシスト紹介のDelphix Corp.製「Delphix」が簡単かつ迅速にDBを複製、配布でき、任意の時点の「断面」の取得と、取得した「断面」への巻き戻しが行えることに着目し、テスト局面の効率化に有効ではないかと考えた。テストデータ準備は、個別のローカルDBを作成する方法から、元となるDBから複製機能で人数分作成・配布する方法に変更。
テストデータの作成は、DBの特定のタイミングの「断面」を取得できるため手作業でデータを作成、保管する必要がなくなる。テスト実行時は、繰り返しテストやテストケース切り替えで、データの入れ替えが「断面」への巻き戻しで簡単に行えるようになるという。
マツダのITソリューション本部では、これら見込効果の事前検証を実施し、想定どおりの効果が得られたことからDelphix導入を決定。国内の流通におけるITシステムのプロジェクトで「Delphix」の利用を開始したこと、今後数年間にわたり実施されるレガシーシステムのモダナイゼーションプロジェクトでも利用を予定していることを発表した。
【関連リンク】
・アシスト(Ashisuto)
・Delphix
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