【概要】
■データセンター事業本部、IoT事業本部、不揮発性メモリー・ソリューションズ事業部の通年売上高はいずれも過去最高
■第6世代インテル®Core™プロセッサー(コードネーム:Skylake)への強い関心を受け、2015年11月時点で、クライアント・コンピューティング事業本部の出荷製品数量の半分以上が14nm(ナノ・メートル)採用製品
■年間の1株当りの配当金を1ドル4セントに増配
■2016年初頭にアルテラの買収を完了し、インテルのポートフォリオを拡大
インテル コーポレーションは、2015年通年の売上高は554億ドル、営業利益は140億ドル、純利益は114億ドル、そして1株当り利益は2ドル33セントになったと発表した。また、2015年に営業活動を通じて約190億ドルの現金を創出し、46億ドルの配当金を支払い、9,600万株の普通株式を30億ドルで買い戻した。
2015年第4四半期の売上高は149億ドル、営業利益は43億ドル、純利益は36億ドル、そして1株当り利益は74セントだった。インテルは同四半期に、営業活動を通じて約54億ドルの現金を創出し、11億ドルの配当金を支払った。また、1,700万株の普通株式を5億2,500万ドルで買い戻した。
インテル コーポレーション CEO(最高経営責任者)のブライアン・クルザニッチは「第4四半期は、堅調な業績とともに1年を終える結果となり、また当初の予測通りの業績となりました。2015年の業績は、インテルが進化し、またその戦略が順調に進んでいることを示しています。インテルは本年、拡大を続けるスマート&コネクテッドの世界で求められるインフラの能力を向上させることにより、引き続き成長を推進していきます」と述べている。
【2015 年通年の主要な事業部門の傾向】
- クライアント・コンピューティング事業本部の売上高は 332 億ドル、前年比で 8%減少
- データセンター事業本部の売上高は 160 億ドル、前年比で 11%増加
- IoT事業本部の売上高は 23 億ドル、前年比で 7%増加
- ソフトウェア&サービス事業部門の売上高は 22 億ドル、前年比で 2%減少
- 不揮発性メモリー・ソリューションズ事業部の売上高は、前年比で 21%増加
【2015 年第 4 四半期の主要な事業部門の傾向】
- クライアント・コンピューティング事業本部の売上高は 88 億ドル、前期比で 3%増加、前年同期比で 1%減少
- データセンター事業本部の売上高は 43 億ドル、前期比で 4%増加、前年同期比で 5%増加
- IoT事業本部の売上高は 6 億 2,500 万ドル、前期比で 8%増加、前年同期比で 6%増加
- ソフトウェア&サービス事業部門の売上高は 5 億 4,300 万ドル、前期比で 2%減少、前年同期比で 3%減少
- 不揮発性メモリー・ソリューションズ事業部の売上高は、前期比で同等、前年同期比で 10%増加
通年決算の比較 | |||
2015 年 | 2014 年 | 対 2014 年比 | |
売上高 | 554 億ドル | 559 億ドル | 1%減少 |
粗利益率 | 62.6% | 63.7% | 1.1 ポイント低下 |
研究開発費と販管費計 | 201 億ドル | 197 億ドル | 2%増加 |
営業利益 | 140 億ドル | 153 億ドル | 9%減少 |
実効税率 | 19.6% | 25.9% | 6.3 ポイント低下 |
純利益 | 114 億ドル | 117 億ドル | 2 %減少 |
1 株当り利益 | 2 ドル 33 セント | 2 ドル 31 セント | 1%増加 |
四半期決算の比較(前期比) | |||
2015 年第 4 四半期 | 2014 年第 4 四半期 | 対 2014 年第 4 四半期比 | |
売上高 | 149 億ドル | 147 億ドル | 1%増加 |
粗利益率 | 64.3% | 65.4% | 1.1 ポイント低下 |
研究開発費と販管費計 | 52 億ドル | 50 億ドル | 4%増加 |
営業利益 | 43 億ドル | 45 億ドル | 3%減少 |
実効税率 | 16.0% | 21.4% | 5.4 ポイント低下 |
純利益 | 36 億ドル | 37 億ドル | 1%減少 |
1 株当り利益 | 74 セント | 74 セント | 同等 |
四半期決算の比較(前期比) | |||
2015 年第 4 四半期 | 2015 年第 3 四半期 | 対 2015 年第 3 四半期比 | |
売上高 | 149 億ドル | 145 億ドル | 3%増加 |
粗利益率 | 64.3% | 63.0% | 1.3 ポイント上昇 |
研究開発費と販管費計 | 52 億ドル | 48 億ドル | 8%増加 |
営業利益 | 43 億ドル | 42 億ドル | 3%増加 |
実効税率 | 16.0% | 26.9% | 10.9 ポイント低下 |
純利益 | 36 億ドル | 31 億ドル | 16%増加 |
1 株当り利益 | 74 セント | 64 セント | 16%増加 |
【業績予測】
インテルの業績予測には、1 月 14 日以降に完了しうる将来の事業統合、資産の買収、事業の売却、その他の投資などによる影響は含まれていない。
注記:インテルの 2016 年通年、ならびに同年第 1 四半期の業績には、先頃、買収を完了したアルテラの業績、2016 年を 53 週とし、第 1 四半期に 1 週分追加した点、インテルの製造施設の機械と装置の耐用年数を 4 年から 5 年に変更した点が含まれている。
アルテラの買収が 2016 年度初頭に完了したことにより、2016 年のガイダンスには FPGA 事業の予測業績が含まれている。アルテラの買収により、インテルは、現金以外を主とした買収関連費用を有することになった。インテルの 2016 年第 1 四半期、ならびに同年通年のガイダンスでは、GAAP と非 GAAP の両方を設けている。GAAP と非 GAAP 間の財務測定上の調整には、下記の内容が含まれる。
■2016 年通年
GAAP | 非 GAAP | 誤差の範囲 | |
売上高 | 一桁台の半ばから
後半の伸び |
一桁台の半ばから
後半の伸び |
非適用 |
粗利益率 | 61% | 63% | +/-数パーセント |
費用(研究開発費ならびに販売費/一般管理費) | 214 億ドル | 213 億ドル | +/-4 億ドル |
買収関連の無形資産の償却(営業費用を含む) | 3 億 5,000 万ドル | ゼロ | 近似値 |
減価償却 | 65 億ドル | 65 億ドル * | +/-2 億ドル |
実効税率 | 25% | 25% * | 近似値 |
年間設備投資 | 95 億ドル | 95 億ドル * | +/-5 億ドル |
■2016 年第 1 四半期
GAAP | 非 GAAP | 誤差の範囲 | |
売上高 | 140 億ドル | 141 億ドル | +/-5 億ドル |
粗利益率 | 58% | 62% | +/-数パーセント |
費用(研究開発費ならびに販売費/一般管理費) | 56 億ドル | 55 億ドル | 近似値 |
買収関連の無形資産の償却(営業費用を含む) | 1 億ドル | ゼロ | 近似値 |
買収関連の無形資産の償却 | ゼロ | ゼロ * | 近似値 |
減価償却 | 17 億ドル | 17 億ドル * | 近似値 |
* 非 GAAP として調整されていない。
【関連リンク】
・インテル(Intel)
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。