環境省とドコモ、画像認識AIを活用した希少野生動植物の密猟・密輸対策に向けた実証実験を開始

鹿児島県奄美大島、徳之島とあわせて、世界自然遺産推薦地である沖縄県の沖縄島北部および西表島は、日本の中でも希少な野生動植物(以下、希少種)が多く生息・生育する地域として知られているが、希少種の違法採集が社会問題化しており、対策の実施が急務となっている。

そこで、環境省沖縄奄美自然環境事務所(以下、環境省)は、2019年1月に沖縄県で「密猟・密輸対策連絡会議(以下、連絡会議)」を発足し、希少種の違法採集や島外・国外への持ち出しの対策等について、沖縄県や関係企業・団体との協議を続けてきた。連絡会議の構成メンバーは、沖縄県、日本航空株式会社沖縄支社、日本郵便株式会社沖縄支社、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄などである。

このほど、環境省と株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、沖縄県に生息・生育する希少種の密猟・密輸防止に向け、ドコモの画像認識AI「画像認識エンジン」を活用したカメの希少種の判定を行う実証実験を、上記構成メンバーの協力のもと、沖縄県の空港や郵便局で本日から開始した。実証実験は本年12月頃まで行われる予定だ。

同実験では、国の天然記念物に指定されている「リュウキュウヤマガメ」など3種類の希少なカメの密猟・密輸の防止を目的に、密猟・盗掘防止パトロールの現場や、空港などの荷物検査、郵便局の受付などでカメが見つかった際、スマートフォンのカメラで撮影したカメの画像をNTTグループのAI「corevo」を構成する技術である「画像認識エンジン」で解析することで、対象の希少種かを判定するアプリケーションを開発し、活用する。

これにより、希少種に関する知識の少ない職員でも希少種の判定をすることができるようになるため、希少種の島外・国外への持ち出しを未然に防止することが可能になる。

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