AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

NTTドコモ、誤差数センチメートルで測位可能な「GNSS位置補正情報配信基盤」の提供開始

昨今、各業界で取り組みが加速している既存製品のIoT機器化では、「高精度位置情報」に対するニーズが高まっている。特に建機業界などでは、労働力不足に対応したICT建機の普及による効率的な施工管理のために、数センチ単位での高精度な位置情報の把握が必要とされている。

このような中、株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は、測位衛星システムGNSSを活用することで誤差数センチメートルの高精度で測位することができる技術の検証を2019年3月から実施してきた。

今回、ドコモは、ドコモ独自固定局(※1)と位置補正情報配信サーバで、同検証の目標であった約±2cm以内の誤差に収束する測位精度が実現できることを確認し、「GNSS位置補正情報配信基盤」として2019年10月1日から提供開始予定だと発表した。

同基盤は、ドコモ独自で「位置補正情報配信サーバ」を構築する仕組みだ。国土地理院が提供する電子基準点に加え、ドコモが独自固定局を設置・運用することで、ドコモ独自固定局がGNSSから観測したデータを位置補正情報配信サーバに集めて加工した位置補正情報を、携帯電話ネットワークを通じて高精度位置情報を必要とする移動局(※2)に配信することで、誤差数センチメートルの高精度測位を可能にする。

また、ソリューションパートナーとドコモが独自構築する配信サーバの開発と、現在の市場におけるGNSSに関わるインフラ機材の低価格化により、利用価格を抑えたサービスの提供を実現する。

これにより、例えば、車椅子の移動の際の正確な誘導をはじめとした高精度位置情報を活用した安心・安全に対する取り組みに貢献したり、スポーツ分野で選手の移動軌跡の正確な把握による高度な分析や、地図のない空中での安全な機器(例、ドローンなど)の制御による空中での新しい物流空間の実現などの利用シーンの創出も検討できるという。

ドコモは、同基盤をフラグシップパートナーとして株式会社 小松製作所に10月1日から提供し、建機のオペレーター支援システムであるマシンガイダンス技術への活用を共同で推進する。

今後ドコモは、同基盤を通じて建機業界だけでなく他の業界の位置情報測位に関する課題に対して取り組む。この取り組みには、移動局の小型化・省電力化が必要とされ、その実現のためにクラウドで測位演算するNTT研究所の「クラウドGNSS測位」の検討を進めるとした。

※1 GNSSの観測データを受信するため、ドコモが独自で設置する固定局のこと。
※2 位置補正情報を受信する側のこと。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録