東京都内を中心に展開していたand factory株式会社のIoT体験型宿泊施設であるスマートホステル「&AND HOSTEL」は、さらなる事業拡大を目指し、訪日ニーズが見込まれるエリアへの出店を加速させている。今回、関西旗艦店としてブランド9号店となる「&AND HOSTEL HOMMACHI EAST」を本日開業した。グランドオープンは8月23日となる。
「&AND HOSTEL HOMMACHI EAST」は、ブランド最大級の規模を誇り、最上階にはラグジュアリーIoTルームを新設している。
IoTルーム宿泊客には、チェックイン時に鍵ではなく専用のスマートフォンが貸出される。独自に開発したIoTプラットフォームアプリ「&IoT」を用いて、ドアキーの開錠施錠、テレビやエアコンなど居室内の様々な家電の操作が可能だ。
また、「Wake up!」「Sleep」「I’m home!」「Go out!」「Concentrate」「Relax」の6シーンで、居室内のIoTデバイスが作動し利用シーンに応じた快適環境が瞬時に整う。例えば「Wake up!」モードでは、カーテン、スマートスピーカー、照明、テレビ、空気清浄機の5デバイスが一斉に起動し、起床に適した環境を整える。他の体験シーンも今後開発が進められる。
さらに、センシング技術やクラウドデータとの連携により、天候、防災情報の通知や、ラウンジの混雑状況、洗濯機の使用状況などリアルタイムな情報を通知する。これらのIoT体験は、専用スマートフォンとスマートスピーカーのいずれからも操作でき、ゲストの状況に応じてインターフェイスを選べる。
and factoryではこれまで自社で宿泊施設を運営する中でみえたことから、以下の3つのサービスを開発しており、他社宿泊施設にも展開している。
- IoTデバイスを一元管理できるプラットフォームアプリ「&IoT」
- 簡易宿所向け宿泊管理システム「innto」
- 月額無料のホテル客室向けタブレットサービス「tabii」
これら3つのサービスの連携により、宿泊者の詳細な属性を判別した上での快適な居室環境設定が可能になり、最適なコンテンツ配信、広告配信が最適化される。これにより、ゲストの宿泊体験価値やビジネス構造自体の進化を目指すとした。
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