NECは、IoTやビッグデータを活用する基盤を導入する企業向けに、オープンソースソフトウェアを活用した大規模分散処理基盤の構築ノウハウを基に作成したリファレンス情報(注1)を2月25日から提供する。
関連パートナー企業と共同検証を行い、ビッグデータの収集、蓄積、分析から可視化までを含めた分散処理基盤の検証済み構成モデル例などを提供することで、システム構築作業を最大50%短縮(注2)し、短期導入と安定稼働を支援。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、IoT時代の大規模分散処理基盤導入を支援し、情報基盤の高度化と効率化に貢献する。
昨今、IoTの進展に伴い、画像やテキストなどの非構造化データを含めたビッグデータが蓄積される中で、企業は、システムの柔軟な拡張が可能なオープンソースソフトウェアを活用したスケールアウト型(注3)の大規模分散処理基盤に注目している。
一方、Hadoopなど最新技術の適用には、用途に応じた適切な構成設計などが必要となり、導入には時間がかかるという課題があった。
NECでは、2015年9月1日からHortonworksと協業(注4)し、インメモリ並列分散処理に最適なサーバ「Micro Modular Server DX1000」とHortonworksの分散処理ミドルウェア「Hortonworks Data Platform(HDP(TM))」を組み合わせて販売している。
今回、協業でのノウハウに加えて、ビッグデータの分析に必要なソフトウェア、サービスを有するパートナー企業との共同検証を基に作成したリファレンス情報を提供することで、この課題を解決します。
同情報において、「Micro Modular Server DX1000」と「Hortonworks Data Platform(HDP(TM))」を組み合わせて動作検証した関連パートナー企業の製品・サービスは下記の通りだ。
- データキュレーション株式会社:データ選別サービス
- Talend株式会社:データ抽出・変換・ロード(ETL)ツール
- Tableau Japan株式会社:データ可視化ツール
合わせて、「Micro Modular Server DX1000」の上位モデルである「Scalable Modular Server DX2000」において、インテル最新CPU「インテル(R) Xeon(R)プロセッサーDファミリー」の16コアを採用した新製品を販売する。これにより、さらなる分散処理性能の向上や省電力、省スペース化に貢献。また、同製品のリファレンス情報も提供する予定。
DX2000は、サーバモジュールを7つ搭載(※)し、4月26日より出荷開始。価格は8,800,000円より。
※ 1サーバモジュールは、インテル(R) Xeon(R) D-1571、メモリ(64GB)、SSD(512GB)で構成。
(注1) システム導入(設計、構築、検証)において参考となる、検証済み構成モデル例などをまとめた情報。
(注2) 同検証で想定したシステム規模に対して、過去プロジェクト経験に基づいた構築期間と今回の手法を用いた構築期間を比較した場合。NEC調べ。
(注3) スケールアウトとは、計算ノード(サーバ)の台数を増やすことで処理性能を向上させる手法。スケールアップとは、サーバそのもののCPU、メモリなどのリソースを増強することで処理性能を向上させる手法。
(注4) NECと米Hortonworks、ビッグデータの分散処理領域で協業
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
・ホートンワークス(Hortonworks)
・インテル(Intel)
・データキュレーション(Data Curation)
・Talend
・タブロー(Tableau)
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