米ナスダックと東証マザーズに上場し、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がけるUBICは、独自開発の人工知能「KIBIT」を用いた特許調査・分析システム「Lit i View PATENT EXPLORER」(リット・アイ・ビュー パテントエクスプローラー、以下、PATENT EXPLORER)を強化し、ユーザーが特許データベースから必要な文書の検索、対象データの取得が行えるようになり、特許の調査分析業務が大幅に効率化できる機能を追加したことを発表した。
PATENT EXPLORERは、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社との共同開発で製品化し、2015年10月29日に提供を開始。
見つけたい文書(発明提案書、無効化したい特許資料等)の内容を“教師データ”として人工知能「KIBIT」に学ばせ、“Landscaping(ランド スケイピング)”という独自の機械学習の手法を用いて、少量の教師データをもとに膨大なデータを解析し、短時間でスコアリング(点数付け)による文書の仕分けができることが特徴。
先行技術調査や無効資料調査などの特許の分析業務を大幅に効率化し、約330倍※1の調査効率の向上を達成している。従来の調査手法であるキーワード検索や類似検索、概念検索などに比べて、調査効率が向上し、精度や網羅性にも優れた点が評価され、企業への導入が進んでいる。
今回の機能強化により、検索・取得できる国内特許関連の文献は以下のとおり。
・公開特許公報
・公表特許公報 ※いずれも2004年1月~2016年1月発行分
・再公表特許 (1993年~2003年分は3月15日に収録予定)
・特許公報
従来のPATENT EXPLORERでは、解析対象となるデータを自ら取得し、読み込ませるステップが必要だった。今回、UBICは上記の文献をデータベース化し、PATENT EXPLORERのユーザーがクラウド経由で、文献を自由に検索、データの取り込みが可能となるため、導入から分析業務の開始までの時間を大幅に短縮することができるようになった。
今回構築するデータベースは、2004年1月から2016年1月までの発行分だが、1993年から2003年までの文献については3月15日に収録を予定。尚、新たに公開される文献については月1回程度の頻度で更新を行っていく予定だという。
特許データベースの検索項目は、
IPC/FI/Fターム/公開番号/公表番号/国際公開番号/特許番号/出願番号/公開日/公表日/国際公開日/出願日
となっており、検索項目を選択の上、キーワードや日付を入力。検索項目間のAND、OR検索にも対応している。
検索結果より、解析対象のデータセットを作成し、社内で他のユーザーが利用できるようにするための公開/非公開の設定や、共有化によるデータの追加、削除などの機能も備えている。
PATENT EXPLORERは、見つけたい文書(発明提案書、無効化したい特許資料等)の内容を“教師データ”として人工知能「KIBIT」に学ばせ、“Landscaping(ランドスケイピング)”という独自の機械学習の手法を用いて、少量の教師データをもとに膨大なデータを解析し、短時間でスコアリング(点数付け)による文書の仕分けができることが特徴。今回の機能強化により、利便性、有用性が向上する。
【関連リンク】
・ユービック(UBIC)
・トヨタテクニカルディベロップメント(TTDC)
・Lit i View PATENT EXPLORER(リット・アイ・ビュー パテントエクスプローラー)
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