KYOSO、クラウドによるセンシング・コントロールを行うゲートウェイ「MORAT GW」を発売

近年、スマートファクトリーや自動運転などコア技術要素としてIoTの重要性が高まっている。その基本機能は、センシングしたデータをもとにコントロールすることにある。「センシング・コントロール」では、FAを始めとする産業分野で長年培われてきた技術やデバイスが世の中に多数存在している。

株式会社 KYOSOでは、市販のFA機器を用いてクラウドによるセンシング・コントロールを実現するゲートウェイ「MORAT GW」を開発した。

これは、株式会社ソニーコンピューターサイエンス研究所(以下、ソニーCSL)と大和ハウス工業株式会社のデバイスや技術を活用することで、より低コストで信頼性の高いIoTシステムが実現できるものと考え、両社が開発したNode.jsベースのオープンソースIoTゲートウェイ「Picoo GW」をベースに、建築設備制御を行う「PicoGW modbusプラグイン」、計測データの蓄積や制御ロジックのプログラミングができる「NanoGW official macro plugin」の技術ライセンス提供を受けて実現した。

センサーとアクチュエーターを古くから産業分野で用いられてきたModbus RTU規格でMORAT GWに接続し、センシングデータの収集やアクチュエーターによる制御を行う。機器同士はRS-485インターフェイスにより2本の細いワイヤを数珠つなぎで接続する。

シンプルなシリアル通信プロトコルであるModbus RTU規格でデータをやり取りすることで、安定したセンシング・コントロール環境を実現する。また、Modbus RTUに対応したセンサーやアクチュエーターは、機能性に優れ安価なものが多数市場に流通しており、入手も容易だ。

MORAT GWは、市販の産業用GW(ぷらっとホーム製OpenBlocks IoT)を用いて、Modbus RTUプロトコルをクラウド側に適したAPIに変換することに専念し、データ収集や解析、アクチュエーターの制御などは全てクラウド側で行う。これにより、設置後の機能拡張や制御ロジックの変更を容易に行うことができる。

また、MORAT GWにはソラコムの提供するSORACOM Air SIMを内蔵しており、携帯電話網の電波が受信できる場所ならどこでも設置が可能だ。さらに、ソラコムの各種IoTサービスを利用することで、閉域網下でのデータ送受信やセキュアなリモート接続によるMORAT GWの設定変更が行える。

さらに、無料のWebアプリIoT.kyoto VISを使用することで、簡単にセンシングデータを可視化が可能だ。また、有償で、電力デマンドコントロールに特化したダッシュボード画面もある。

KYOSO、クラウドによるセンシング・コントロールを行うゲートウェイ「MORAT GW」を発売

MORAT GW本体の販売価格は180,000円で、これにはModbus機器5台分の設定費用が含まれる。その他、クラウド構築費や現地設定費などは別途必要となる。

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