NECは、三菱電機株式会社とFA分野におけるIoT活用で連携する。
具体的には、NECは各種データの収集・加工・蓄積などを行うIoTプラットフォームや、安全性の高い通信を可能とするソフトウェアVPNサービスを三菱電機に提供。三菱電機はこれらを活用し、レーザー加工機の稼働状況のリアルタイムでの確認や遠隔診断を可能とするリモートサービス「iQ Care Remote4U」を本年4月から提供開始する。
NECは、IoTを活用した次世代ものづくりを支えるソリューション「NEC Industrial IoT」において、自律制御により最適な生産を可能とする「プロセス・イノベーション(つながる工場)」と、製品の付加価値を高める「プロダクト・イノベーション(つながる製品)」の実現を支える各種ソリューションを提供している。
両社は、2011年に三菱電機のFA統合ソリューション「e-F@ctory」のAllianceパートナーにNECが加入するなど、従来からFA分野で連携している。今回、IoT活用による「プロダクト・イノベーション」を実現することで、顧客の競争力強化に貢献するという。
また、放電加工機のリモートサービスについても2016年度中の提供開始を予定している。
両社連携により実現するサービスの特長
稼働状況のリアルタイムでの確認
三菱電機が顧客に納入したレーザー加工機の状態や加工実績、電力・ガス消費量などの情報を、NECのIoTプラットフォームに送信・蓄積し見える化。これにより、顧客のパソコンやスマートフォンなどからリアルタイムでレーザー加工機の障害やその予兆、加工予測時間などを確認することが可能となり、生産性向上やランニングコスト低減に貢献。
遠隔での状態診断
三菱電機の保守員が、サービスセンタ―に加え外出先からでもNECのソフトウェアVPNサービスを活用して顧客のレーザー加工機にセキュアに接続し、状態診断や予防保全情報の提供が可能。また、必要に応じてソフトウェアのバージョンアップや加工条件の変更なども遠隔から実施可能であり、迅速な対処を実現。
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
・三菱電機(Mitsubishi Electric)
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