三井物産株式会社は、産業向けIoT/M2Mデータ管理ソフトウェアの開発・販売をしている米国のOSIsoft, LLC.(以下、OSI)に出資参画したと発表した。
またこれに先立ち、OSIと三井物産は戦略的業務提携の覚書を締結した。同提携に基づき、三井物産は世界各地の事業拠点を通じて、OSIが開発・発展させてきたPI Systemの普及を支援すると共に、OSIが有する多岐にわたる事業資産と知見を活用し、様々なパートナー企業とPI Systemのデータを活用したIoTソリューションの構築に取り組んでいく。
近年、様々な産業において、あらゆるモノがネットワークにつながるIoTの活用ニーズが高まっている一方、膨大なデータが日々世界中で生成されており、これらを管理・活用する手段は複雑さを増している。
OSIは創業以来35年以上、こうした課題に応えて、オペレーションデータを一元管理できる高い汎用性を備えた産業向けデータ管理インフラとしてPI Systemを開発・販売してきた。
PI Systemは、多種多様なセンサーから生成される大量のデータをリアルタイムに収集し、散在する企業内外の様々なデータとつなぎ合わせて可視化できることが最大の特長であり、顧客の業務の効率化や品質、安全性の向上および戦略的意思決定を支援するためのデータインフラだ。
とりわけ昨今の産業社会では、より高度なデータ解析や可視化を活用したオペレーションの最適化やビジネスモデルの変革へのニーズが高まっている。例えば、電力業界ではPI Systemとビッグデータ解析技術を組み合わせ、設備の予期せぬ停止を防止している。またPI Systemと地理情報システムの組み合わせにより、パイプラインや風力タービンなど地理的に分散した設備のメンテナンス作業を最適化し、大幅なコスト削減を可能としている。
なお、三井物産およびグループ企業は積極的にPI Systemを導入し、その活用を通じてオペレーションの最適化や新たな事業モデルの構築を目指していく。
【関連リンク】
・三井物産(MITSUI)
・OSI
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。