東亜ソフトウェア株式会社は、株式会社アイエスエイが既に発売している「NetEdge」と協業し、IoT技術を使うことで装置や環境の温度・湿度データの収集管理と異常時の通知を、IoTにはじめての人でも短時間で簡単にシステム化できる「EdgeView5(エッジビューファイブ)」を開発した。
同製品は、2016年05月02日より発売を開始する。
温度・湿度の計測と管理は、多くの設備や装置で運用上必須だ。多くは異常が発生したときにその近傍で発報し、計測器に蓄積されたデータを取りに行くような運用が一般的である。
この分野にIoT 技術を持ち込むと、遠隔場所にある計測対象の温度・湿度を逐次ネットワークに流せ、異常発生時には業界標準プロトコル(SNMP)で監視情報を通知できる。このネットワーク経由でのデータやSNMP 通知による監視システムは、IT 技術として一般的で、広く利用されている。反面、IoT 技術やシステム管理は、まだ一般的でなく、IoT 技術による温度・湿度計測管理の浸透を阻害している。
今回発表された「EdgeView5」は、はじめての人でも、IoT技術を意識することなく温度・湿度データを収集したり、遠隔におかれた個々の計測装置の管理が行えるソフトウェア製品だ。温度・湿度が高精度で計れ、ネットワーク機能に優れたIoT機器として、2015年発売のISA製「NetEdge」シリーズを対象機器に採用されている。
「EdgeView5」は、IoT技術を利用する小規模システムから、既存のIT機器管理システムと連携運用する温度・湿度監視を付加でき、利用者が抱える課題、「どのようにデータを収集するか」や「温度変化は問題ないか」、「閾(しきい)値を超えたら警告を受け取れるか」などに集中して結果を提供できるソフトウェア製品だという。
「EdgeView5」の特長
・最大5台のNetEdge(温度・湿度計測点最大10点)を1台のPCでデータ収集できる
・1台のPCやPCパッドで複数拠点の現在の温度や温度変化を把握できる
・温度変化は逐次記録され、見たい日付や時間でグラフ表示できる
・1日に最大6回、指定した時間の温度や湿度を電子メールで報告できる
・注意値、警告値を設定でき、異常発生時にお知らせする
・ネットワーク警告灯「警子ちゃん」と連携でき、異常を光と音でお知らせする
・30日間の無償お試し利用ができる
「EdgeView5」の活用例
企業のサーバールーム
サーバールームでは、ラックごとの温度監視が求められている。近年のラックは積載密度が上がり、温度監視が以前にも増して緊急の課題になってきている。
「EdgeView5」は、ラック内エアフローの入口と出口温度を逐次収集し、注意温度、警告温度を常時監視し、温度異常が発生すると、離れた場所の管理者や要員に警報を知らせる。
オフィス・店舗
オフィスや店舗では、場所によって温度の差異が発生する。空調の暖め過ぎ、冷やし過ぎを「EdgeView5」で監視し、注意報や警報で空調を調整すれば、省エネにも役立つ。
ITアグリ(農業)
農業施設では、IT化による生産性の向上が進んでいる。例えば、ハウス内の温度分布と最低・最高温度の監視、外気送風機器や暖房装置との連動、温度、照度センサーによる各種機器の制御などがある。「EdgeView5」を使って温度と湿度の一元管理を行い、ITアグリ実現に貢献できる。
食品流通
原材料冷蔵庫、加工場、仕分け作業場など、衛生面から区切られている室内の温度・湿度の管理を「EdgeView5」は一元的に行え、食品加工と流通の温度維持保証に貢献。
公共施設
学校等では、校庭や体育館での部活動の際、熱中症対策用として「EdgeView5」は温度と湿度の変化監視と異常温度警告に簡便なソリューションを提供。
「EdgeView5」の価格
29,800円(税別)
※30日間、無償で試すことも可能
【関連リンク】
・東亜ソフトウェア(TOA SOFT WARE)
・アイエスエイ(ISA)
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