株式会社コンテックは、同社のマザー工場における多品種少量生産の実現、QCD (*1)のさらなる強化の取り組みとして、同社のIoT製品である「CONPROSYS®」を活用した実証実験を2016年4月から開始したことを発表した。
実証実験は、コンテックが「Conpath (コンパス)プロジェクト」の呼称で進めている「多品種少量生産」「QCDの追及」に向けた生産イノベーションの一環とするものだ。経営・生産の各階層による迅速な意思決定の支援と製造設備やオペレータ作業の効率化につなげる「生産情報の可視化」、省エネルギー化に向けた「稼働設備の電力デマンド監視」、さらなる品質向上に向けた「防湿保管庫の監視」の仕組みを導入し、工場内の生産情報にはWi-Fi対応のタブレット端末でどこからでもアクセスできる環境を構築している。
今後は、可視化・分析の領域を部品情報や作業工程など工場全体に広げ、2018年度にはトレーサビリティー、EDI(電子商取引)を含めたサプライチェーン全体を統合する仕組みを完成させる計画だという。
今回の実証実験は、同社製品の「CONPROSYS」の有用性を立証する取り組みでもある。
工場内の既存設備に同社のIoTデバイス (CONPROSYS M2Mコントローラ、Azure Certified for IoT認証取得済)を取り付け現場データの収集を行い、マイクロソフトのクラウドプラットフォーム Microsoft Azure における「Microsoft Azure IoT Suite」の各サービスと同社のクラウドサービス「CONPROSYS データクラウドサービス」を使用して、データの蓄積・可視化・分析を行っている。
なお、今回の取り組みは、【第19回 組込みシステム開発技術展 (ESEC) 】(会期: 2016年5月11日(水)~13日(金)、会場:東京ビッグサイト)にて、実際に稼働情報を閲覧できるデモが用意されている。
*1 QCD : Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)
【関連リンク】
・コンテック(CONTEC)
・M2M/IoTソリューション CONPROSYS®
・マイクロソフト(Microsoft)
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