三菱電機株式会社は、IoTを活用して、板金加工向けレーザー加工機の様々な情報を収集・蓄積し、遠隔地からリアルタイムで確認・診断する新サービス「iQ Care Remote4U(アイキューケアリモートフォーユー)」を4月1日に開始した。
新サービス開始の背景と狙い
同社は、2003年から次世代のものづくりを実現するFA統合ソリューション「e-F@ctory(イーファクトリー)」※1 の提供を推進している。
今回、板金加工向けレーザー加工機において、e-F@ctory Alliance(イーファクトリーアライアンス)パートナー※2 である日本電気株式会社(以下NEC)のIoT技術を活用した新サービス「iQ Care Remote4U」を提供開始した。これにより、レーザー加工機の生産性向上・ランニングコスト低減などに貢献するとともに、遠隔診断による保守サービスの向上を実現する。
※1 FA技術とIT技術を活用し開発・生産・保守の全般にわたるトータルコストを削減するソリューション提案
※2 e-F@ctoryを提供するため、システムインテグレーション・ソフトウェア・機器の各分野で、豊富な経験と技術を有するパートナー
サービスの特長
ダッシュボード機能により、生産プロセスの改善・ランニングコスト低減に貢献
・市販のパソコン・スマートフォン・タブレットで、専用ソフトなしにレーザー加工機の稼働情報・加工予測時間などをリアルタイムで確認
・加工・稼働実績や電力・ガス消費量などをNECのIoTプラットフォームで収集・蓄積し、複数の情報をまとめて表示するとともに、汎用の表計算ソフトに出力することで、生産プロセスの改善・ランニングコスト低減に貢献
リモート診断機能により、保全性を向上
・通信の安全性が高いNECのソフトウェアVPNサービスを活用
・同社のサービスセンターに設置した端末から直接お客様のレーザー加工機の状況を遠隔診断して予防保全情報を提供し、故障時にも同社のスタッフから迅速な対応が可能
・同社サービスセンターから、ソフトウェアのバージョンアップや加工条件変更などを実施可能報
今後の展開
今回のレーザー加工機向けの本サービスに加え、2016年度中に放電加工機向けのサービスも開始するという。
なお、同社は名古屋製作所(愛知県名古屋市)の近隣の大幸地区に建設中の新棟(2016年10月竣工予定)を、リモートサービスの中核拠点としていく。
【関連リンク】
・三菱電機(Mitsubishi Electric)
・アイキューケアリモートフォーユー(iQ Care Remote4U)
・日本電気(NEC)
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