東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED) は、Aviacomm Inc.(以下、アビアコム)と販売代理店契約を締結し、IoT市場向けに最適なCMOSプロセスを用いた超低消費電力のプログラマブルRF ICの取り扱いを開始する。
IoT市場は、産業構造に大きな変化をもたらす可能性が示唆され、急速な拡大が見込める市場として注目を集めている。すでに様々な市場で、IoTプロジェクトの検証や導入が進められているが、デバイスで収集されたデータとクラウドプラットフォームを結ぶための無線通信部分において、回路設計、消費電力、デバイス価格などで導入課題が指摘されている。
アビアコムのRF ICは、同一回路上でプログラマブルに周波数を変更することができるため、ワールドワイドで製品展開するようなデバイスに対しても各国個別の周波数帯を割り当てるなど、効率的な回路設計が可能。また、CMOSプロセス・超低消費電力・オールインワン回路設計という特長から、IoT無線通信の導入課題を解消することを可能にする。
アビアコム製品ラインアップアビアコム製品は、IoTシステムに最適な低消費電力プログラマブルRF ICで、セルラーM2M/IoT市場向けARF1000シリーズ、社会インフラ市場向けARF2000シリーズ、テレビホワイトスペース (TVWS)向けARF3000シリーズをラインアップしている。
デバイスの評価環境として、50MHz~2.80GHzにわたる様々な周波数帯域を試験するために最適化されたプログラマブルデバイス搭載評価ボードも用意しており、顧客のIoTシステムの開発コスト・工数の削減に貢献する。
またアビアコムでは、さらなる低価格・超低消費電力を実現するM2M/IoT通信向け新規格「LTEカテゴリー1(Cat 1)」対応のRF ICを開発中で、2016年度中にリリース予定だという。
【関連リンク】
・東京エレクトロン デバイス(TED)
・アビアコム(Aviacomm)
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