PTCは、同社のIoTプラットフォームの最新版である「ThingWorx® 7」をリリースしたと発表した。ThingWorx 7では、強力なアナリティクス機能、パブリッククラウド対応、よりシンプルになったプラットフォーム・コンポーネント等の新機能を提供。これにより、開発者は自身が利用したいツールでIoTソリューションを実験、試作、開発できるという。
ThingWorxが提供する強力な機能や高い拡張性、操作性は、IoTのスマート・コネクティッド・ソリューションの迅速な開発・展開に寄与する。
同プラットフォームは、IoTに特化した最も幅広い統合開発ツール・機能群の一つであり、豊富な機能を持ち合わせるソリューションの開発を、よりシンプルにするとともに市場リリースまでの期間を短縮する。
ThingWorx Utilitiesのツール群
ThingWorx Utilities(旧「ThingWorx Converge」)は、製品からのデータを管理、監視、抽出するツールを提供する。
- コネクティッド・デバイス管理機能 – 企業が開発する新たなインテリジェント・デバイスの効率的な定義とプロビジョニング。コネクティッド・プロダクトの状態とパフォーマンスを可視化するカスタム・ダッシュボードの構築
- アラート管理 – すべてのコネクティッド・プロダクトのアラートを可視化するカスタマイズ可能なインタフェースで、製品が想定通りに機能していない状況をより簡単に特定
- リモートアクセスと制御 – ユーザーによるコネクティッド・デバイスの遠隔監視・管理と復旧が可能。オペレーター支援やトレーニングの提供等、様々なIoT製品のユースケースに対応
- ソフトウェア・コンテンツ管理 – OS更新、アプリケーション・アップグレード、ソフトウェアパッチ等のデジタルデータをコネクティッド・デバイスに簡単、安全且つ確実に一括送信
最適なデバイスクラウド・プロバイダーを選択
PTCは、すべての顧客やパートナー、ベンダーがそれぞれのIoTの目標を達成するために活用できるオープンIoTプラットフォームを提供すべく、先日ThingWorxを主要パブリック・デバイスクラウドと連携させることを発表し、アマゾンウェブサービス(AWS)IoTとの連携を開始した。
AWSのデバイスクラウドを利用したコネクティッド・デバイスとのデータ送受信やデバイスのプロビジョニングが直接ThingWorxから実行できる。ThingWorxは他のデバイスクラウドとの連携も予定しており、企業が利用するクラウドプロバイダーとThingWorxの最適なコンポーネントを組み合わせることができる。
ThingWorx Analyticsによるデータ価値の向上
IoTの真の価値は、コネクティッド・デバイスにより生成および分析されるデータと、そのデータをエンドユーザーに対して活用可能な情報に変換する速さにあるという。
ThingWorx 7ではThingWorx AnalyticsをThing Model(モノのモデル)に直接組み込めるため、高度な分析、予測、推奨内容がThingWorxベースのソリューションの中で簡単且つ迅速に構築できる。
開発者向けの改善
ThingWorx 7は最新のプラットフォーム・コンポーネントにアップグレードされ、コネクティッド・プロダクト用のアプリケーションをより簡単に開発できるようになった。ThingWorx 7では、EclipseやGit等の好みの開発ツールやソースコード管理ツールを使用してIoTソリューションの試作や実験が迅速に行える環境が構築できる。
【関連リンク】
・パラメトリックテクノロジー(PTC / Parametric Technology Corporation)
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