ソネット・メディア・ネットワークス株式会社は、人工知能とDMP(*1)を活用した新商材、『Logicad潜在顧客ターゲティング』の提供を本日5月26日より開始した。
『Logicad潜在顧客ターゲティング』は、企業(広告主)にとって優良顧客になることが見込まれる潜在顧客を、いくつかの工程において人工知能を活用し発見していく。
搭載される人工知能「VALIS-Engine」は、同社 R&Dグループのメンバーが、ソニーグループで培った最先端の機械学習技術をもとに自社開発したエンジンだ。特徴は、行動変容を起こす確率の高いユーザーを高精度に発見すること。
また今回の提供開始に伴い、Private DMP「Logicad DMP」が新たに構築された。各企業のCRMデータなどから「Logicad DMP」上で予め「優良顧客」を定義した後、同社DSP(*2)『Logicad』によって蓄積された3億ユニークブラウザ分のWEB行動履歴をもとに、人工知能「VALIS- Engine」により「潜在顧客層」を発見し、ターゲティング広告配信を行うという。
【前提】
広告主(企業)と優良顧客を定義。企業が保有するCRMデータなどの優良顧客と、同社「Logicad DMP」をID連携
【Input】
入力されたユーザーの行動ログを人工知能「VALIS- Engine」が読み取り判断
【行動ログ分析】
数万次元の特徴量をもつオーディエンスデータをベースに、「VALIS- Engine」により優良顧客の行動ログを解析しモデル化
【発見】
「VALIS- Engine」によって解析された優良顧客化する確率に基づいて、新たな優良顧客候補となる「潜在顧客層」を発見
【Output】
発見された「潜在顧客層」を「Logicad DMP」へフィードバック。DSP『Logicad』によるターゲティング広告配信を実施。配信は、個々の行動変容確率に基づき、適切なタイミングで配信する。
なお、『Logicad潜在顧客ターゲティング』は、各企業における優良顧客の定義から、データ連携、優良顧客に向けた各施策について、集計されたレポート(※以下参考)をベースとしたコンサルティングにて提案・改善を行っていく。
「VALIS-Engine」(ヴァリス‐エンジン)とは?
『Logicad』の膨大なログ情報やオーディエンスデータから、行動変容を起こす確率の高いユーザーを高精度に発見するエンジン。独自の機械学習アルゴリズムをベースに、離散特徴量や連続特徴量を用いて将来の行動変容の兆しを捉えることを特徴としている。
R&Dグループは、ソニー株式会社で、旧システム技術研究所内のパーソナライゼーション研究チームを母体としている。同グループは、独自セレンディピティエンジンによる音楽推薦や番組推薦の実現など、個人の認知差やコンテンツの特性をも考慮したアルゴリズム構築に実績がある。
『Logicad潜在顧客ターゲティング』は、昨年、不動産業界に特化したものを試験運用してきたが、今回、レポート機能をはじめとした拡充を行い、全業種に対応した提供を開始した。
*1 DMP(Data Management Platform):大規模な広告データを一括管理するためのプラットフォーム
*2 DSP(Demand Side Platform):広告主の広告配信効果を最適化するためのプラットフォーム
【関連リンク】
・ソネット・メディア・ネットワークス(So-net Media Networks)
・Logicad 潜在顧客ターゲティング
・DSP「Logicad」
・ソニー(Sony)
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