半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(ST)と、RFIDトランスポンダサプライヤのSecuritag Assembly Group(SAG)は、IoT機器のデータ送信機能向けに、STのNFCタグICであるST25を採用した小型の「NFC Ferrite Tag」を発表した。
小型・軽量・薄型のNFC Ferrite Tagは、基板表面へ直接はんだ付けができるメタル・パッドにより、製造工程での表面実装が可能。
また、金属干渉に対する耐性があり、金属製品に実装も可能。これらの特徴を持つNFC Ferrite Tagはウェアラブル機器およびスマート・ヘルスケア製品のIoTデータ送信機能に理想的で、特にコンパクトさが重要となるウェアラブル機器の小型化、薄型化、軽量化の設計ニーズに対応。
アンテナを内蔵したNFC Ferrite Tagのサイズは4.9 x 3.0 x 2.5 mm。
NFCフォーラムタグ Type 4に準拠したSTのST25TA02Kを採用したことで、RF性能の向上だけでなく専用アプリケーション・ソフトウェアを使わずにNDEFデータをNFC対応Androidスマートフォンから直接実行することができる。
IHS Technology社によると、2020年までのNFC対応スマートフォンの出荷数は22億台に達すると予測されている。
NFCの普及により、スマート・ホーム、スマート・ヘルスケア / 医療、スマート・シティ、スマート・ファクトリなどの分野において、新しいIoT / ワイヤレス・アプリケーションの開発が進むと考えられている。
STの半導体分野における世界的なリーダーシップと、SAGのRFIDタグ製造における専門性を融合させることで、両社は顧客製品の競争力の向上につながる技術革新および新製品開発を目指す。
【関連リンク】
・STマイクロエレクトロニクス
・Securitag Assembly Group
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