株式会社NTTデータは、自らが保有する株式会社NTTデータMSEの株式の一部を株式会社デンソーに譲渡することについて、デンソーとの間で合意し、株式譲渡契約書を締結した。今回の資本提携を通じ、NTTデータおよびNTTデータMSEは、ITを活用した次世代車社会の実現に向け、車載ソフトウエアの開発を中心としたデンソーとの協業関係を構築する。
なお、NTTデータは引き続きNTTデータMSEの筆頭株主として、NTTデータMSEの事業拡大に向けた事業運営を継続する。
提携の背景、目的
NTTデータMSEは、携帯電話向け組込ソフトウエア開発を中心に長年事業展開を進め、Linuxを中心とした組込アプリケーション開発等において、さまざまな実績、経験を有している。2008年のNTTデータによる資本参加後は、携帯電話向けのみならず各種組込ソフトウエアの開発を幅広く展開し、ここ数年は自動車業界向けの車載ソフトウエアやアプリケーション・開発等の領域において実績を積み上げてきた。
今回、NTTデータMSEへ資本参加するデンソーは、交通事故を減らすため、安全分野における技術開発を進めており、ドライバーの高度運転支援を目的としたソフトウエア開発に取り組んでいる。この分野においては、警告表示や運転支援などドライバーに安全運転を促すHMI(Human Machine Interface)の重要性が増しており、それらを制御するソフトウエア開発が高度化、複雑化する中、車載ソフトウエアの開発力強化、効率化を目的に、デンソー、NTTデータMSE、およびNTTデータは協業関係を構築することで合意した。
NTTデータMSEは、同提携により車載ソフトウエア開発の実績および強みを蓄積し、次世代車社会の実現に貢献するとともに、NTTデータMSEのコーポレートビジョンである「Smart Life Community®」の実現を通じ、豊かで安心できるライフスタイルの創造を進める。
同株式譲渡の概要
NTTデータが有するNTTデータMSEの株式のうち60,000株(出資比率15%)をデンソーへ譲渡した。なお、この株式譲渡後も、NTTデータは引き続きNTTデータMSEの株式180,000株(出資比率45%)を保有する筆頭株主である。
【関連リンク】
・NTTデータ(NTT DATA)
・NTTデータMSE(NTT DATA MSE)
・デンソー(DENSO)
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