パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社は、カード型デバイスやウェアラブル端末などに適した、厚み0.55mmのフレキシブルリチウムイオン電池を開発した。曲げ半径 R25mm、ねじり角 25度でくり返し曲げたりねじったりしても性能を維持できるフレキシブルリチウムイオン電池だ。
同開発品は、カード向け規格(※1)以上の曲げ・ねじり耐性を有している。スマートカードやカードキーなどの電池駆動のカード型デバイスや、身体貼付型デバイス、スマートウェアなど、頻繁に曲げ・ねじりの力が加わる機器でも電池性能を維持する。
同開発品は以下の特長がある。
- くり返し曲げても、ねじっても性能を維持できるフレキシブル電池
- くり返し充放電性能が高く、機器の長寿命化に貢献
- 高い安全性を確保し、身体装着機器にも安心して搭載可能
カード型デバイスは、財布や衣服のポケットに入れると、たわんだり、ねじれたりするため内蔵部品にも曲げ・ねじりへの耐性が求められる。電源には薄型リチウムイオン電池などが搭載されているが、曲げ・ねじり変形によって電池が劣化し、機器の動作時間が短くなるという課題があった。
サンプル出荷開始は、2016年10月下旬が予定され、今後、量産化に向けた開発を進めるとともに、電池の更なる薄型化に向けても開発を進め、カード型デバイス・ウェアラブル端末などの様々なIoT関連商品に提案していくという。
<用途>
カード型デバイス、身体貼付型デバイス、スマートウェア、腕時計型ウェアラブル端末など
※1 カード向けJIS規格(JISX6305-1)相当の曲げ半径 約R40mm、ねじり角 プラスマイナス15度/85.6mmに対応
【関連リンク】
・パナソニック オートモーティブ & インダストリアルシステムズ(Automotive & Industrial Systems)
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