さくらインターネット株式会社と、EverySense,Inc.(以下、エブリセンス)は、さくらインターネットが開発中の、モノとネットワークでデータを送受信するための通信環境、データの保存や処理・売買に必要なシステムを一体で提供するIoTプラットフォーム「さくらのIoT Platform」と、エブリセンスのデータエクスチェンジプラットフォームの接続により、IoTデータの相互利用メカニズムの検討を開始した。
IoTデバイスの普及とプラットフォームサービスの登場により、多くの分野でIoTによる新しい産業創出が行われつつある。しかしながら、現在のIoTデバイスおよびIoTデータの活用は、製造、物流、ヘルスケアなど、それぞれの産業分野の中で限定的となっている。そこで、これら業種、業界を超えたIoTデータの相互接続、交換が実現することで、柔軟で豊富な情報サービスが実現されるものと期待されている。
同提携では、さくらインターネットの「さくらのIoT Platform」とエブリセンスの提供するデータエクスチェンジプラットフォームを相互接続することにより、独立したIoTプラットフォーム利用者同士が、相互にデータの提供を行うとともに、データ利用による価値の分配が実現されるという。
エブリセンスは、2014年よりデータ流通経済創出にむけIoTマーケットプレイスの準備を進めており、2016年10月より商用サービスを開始した。今回、さくらインターネットが開発中の「さくらのIoT Platform」と、エブリセンスの顧客との間でのデータ流通を相互接続し、より簡単かつ低コストで顧客のIoTデータの価値化、高付加価値サービスの実現をサポートする。
これにより、「さくらのIoT Platform」を利用している顧客は、自らが展開するIoT機器の生み出すデータを「さくらのIoT Platform」外で他者に提供することによって、あらたな価値の獲得が可能となるほか、他のIoTプラットフォーム利用者からの提供データとの組み合わせによる高い付加価値サービスへの展開も可能となる。
今後、技術的、営業的な課題を解決するために検討を進め、2016年度末を目標にサービスの連携を進めていくという。
【関連リンク】
・さくらインターネット(SAKURA Internet)
・エブリセンス(EverySense)
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