IoTソリューションにより自動運転社会に向けたリアルタイム目的地情報プラットフォームの構築を目指す、株式会社SPOTは、コインパーキングのリアルタイムな満空情報を配信するソリューションの提供を開始し、これをスマートフォン上で活用できるアプリ『Smart Park』を配信開始した。
このアプリを使うことで、ドライバーは簡単にコインパーキングを探し、そのパーキングに空きがあるのかどうかを知ることができる。またパーキングの駐車料金をシミュレーションでき、駐車予定時間から最もお得な駐車場を探すといった機能も備えているという。
現在、日本では8,000万人のドライバーがおり、そのうち目的地で時間貸駐車場(コインパーキング)を週1回以上使うドライバーが1,600万人に上るといわれている。駐車場の場所や料金、満空情報を配信している事業者は一部の大手企業に限られており、情報提供の方法は、各事業者がそれぞれ独自のアプリ等で配信を行っているため、ドライバーはコインパーキング事業者ごとに異なるアプリを併用して駐車場を探さなくてはならない。また、満空情報はもとより、駐車場の所在地等を配信していない事業者もあり、アプリ等で検索できない駐車場が市場の7割を超すというデータもあるという。
こうしたドライバーの不便を解決するために、SPOTでは独自に「IoT満空センサー」を開発(特許申請済み)。コインパーキングを運営する提携事業者の駐車場にこのIoT満空センサーを設置することで、これまで採算性の問題等で自前では満空情報の提供ができなかった事業者のコインパーキングも『Smart Park』から場所を検索したり、満空情報を調べたりすることができるようにした。
ドライバーにとっては、事業者ごとに提供される複数のアプリを起動しなくても、『Smart Park』によって簡単に多数の事業者のコインパーキングを同時に検索することができ、対応している駐車場においては満空情報や料金情報も閲覧することが可能になった。
満空情報を含めたコインパーキングの検索のほか、『Smart Park』アプリには、ドライバー視点で役立つ機能が盛り込まれている。駐車したコインパーキングの「駐車場料金シミュレート」機能が搭載され、駐車開始時間から試算して駐車料金が何時にいくらになるかをシミュレーションできる。さらにアラーム機能も備えられ、駐車料金が上がる前にスマートフォンが通知で知らせてくれる。また、逆に駐車を予定している時間を入力することで、検索範囲でどの駐車場の駐車料金が一番得であるかを調べる機能も備えているという。
駐車場検索後、ターゲットとする駐車場に向かっている際に、万が一満車になってしまった場合には、スマートフォンに通知をする「『満車になったら通知』モード」も用意。乗っている自動車のタイプや駐車許容範囲などをあらかじめ設定しておくことで、最適なコインパーキングを迅速に検索することができるという。また、『Smart Park』は、カーナビに表示されていない、ドライバーにはあまり知られていない路地裏の駐車場も検索するため、適切な空き駐車場に誘導するというメリットがあるという。
【関連リンク】
・Smart Park
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。