株式会社オプティムは、同社が提供するAI・IoTプラットフォームサービス「OPTiM Cloud IoT OS」と日本マイクロソフト株式会社が提供するクラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」の人工知能(AI)アルゴリズム「Cognitive Services(コグニティブサービス)※」を連携する。これにより、IoTおよびAIのビジネスオポチュニティの拡大やその投資コストが削減でき、ユーザーの課題解決および、さらなる価値の提供までのサイクルを早め、ビジネスへの活用機会を広げるという。
現在世界では第三次人工知能(AI)ブームを迎えており、AIをビジネスに取り入れようとする動きは日々高まっている。また、AIが学習、解析するのがビッグデータといわれる膨大な情報であり、これらを収集する手段として、IoTへの関心は人工知能と同様に高まりを見せている。しかし、これらIoT、ビッグデータおよびAIを組み合わせて活用するには個々の用途ごとに開発を実施する必要があり、多大なコストがかかるためこれらの導入に対してハードルが高いと感じる企業は少なくない。
そのような背景のもと、直感的に“IoT端末の制御・データ解析・AI・クラウドサービスとの連携”を実施できるプラットフォーム「OPTiM Cloud IoT OS」と、人間の認知機能をモデル化し、機械学習を行うことでユーザーが機械学習を必要とせず、機械学習結果を利用できる人工知能(AI)アルゴリズム「Cognitive Services」を組み合わせることで、IoTおよびAIの活用コストを削減しビジネスシーンでの活用機会を広げることができると判断され、今回の連携に至ったという。
「OPTiM Cloud IoT OS」は「Cognitive Services」の画像、映像、音声、自然言語等の解析機能を持つ各種APIとの連携を順次進めており、「Cognitive Services」と組み合わせることでより幅広い価値をユーザーに提供可能だという。例えば画像分析機能を持つ「Computer Vision API」と「OPTiM Cloud IoT OS」のネットワークカメラ映像解析アプリを組み合わせた場合、あらかじめ機械学習を行う必要なく年齢、性別、感情等を分析可能となり、小売業であれば顧客の購買傾向をいち早く読みとることでマーケティングの強化、および売上の改善可能となる。
また、声紋認証や顔認証機能を持つAPIと組み合わせることで不審者を検知し、防犯に役立てるなどといった幅広い分野での活用も可能になるという。
今後、機械学習に特化した「Azure Machine Learning」との連携にも力をいれ、機械学習により、細かいチューニングを要する故障予測や異常検知などの性能を高めていくという。
※「Cognitive Services」:コンピュータが多種大量のデータを瞬時に処理することで、自然言語や音声、画像等を正しく認識するなど、自ら学習し、考え、分析を行うコグニティブ(認知)コンピューティングを、クラウドサービスなどを通じて企業などに提供するサービス。
【関連リンク】
・オプティム(OPTiM)
・マイクロソフト(Microsoft)
・OPTiM Cloud IoT OS
・Cognitive Services(コグニティブサービス)
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