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Lierda(中国)とIBM、製品につけたタグやセンサーでサプライチェーン管理を実現[海外ニュース]

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中国のLierda技術株式会社(以下略称Lierda)はIBMと協力し、新しい製品の管理システムを開発し蘇州にある独メルク社の工場に導入した。

これまでも、製品そのものにタグやセンサーをつけて、製品の場所や状態を管理するような試みは行われてきた。今回はIBMと共同で中国企業であるLierda社が行ったということだ。
このことで、製造業企業は、製造のバリューチェーンの随所で、製品がどこにあり、どういう状態であるかということをリアルタイムに把握することができる。

メルクは1668年に設立され、約350年の歴史がある。本社はドイツにあり、全世界の67ヶ国と地域に154のオフィスが存在し、38,000名以上の社員がいる。中国メルク工場は製薬、生命科学と化学工業業務を扱っていることもあり、製品の生産及び輸送過程における設備管理と安全性を非常に重視している。

LierdaとIBM、資産位置管理システムを独メルク社の工場に導入

図1の通り、Lierdaは、WatsonのIoTプラットフォーム、データ分析、予防保全及び多くの受注・設備管理システムの経験があるIBMと協力し、メルクの製品にBluetoothタグを(温度センサーも含め)導入し、倉庫の入り口などにゲートウェイを設置することでエリア内にある製品の位置情報を取得し、製品の在庫などの会社の資産の状態を把握することができる。

使用されるゲートウェイにはARMのMbed OSが搭載されておりIBM WatsonのIoTプラットフォームにアクセスすることができる。内蔵したBluetooth受信機は通信範囲内のBluetoothタグ情報を絶えず受信して、3Gで製品のID、温度などの情報をリアルタイムでクラウドにアップロードする。具体的には、材料の入庫、受注、生産、検査、出荷、輸送、到着また使用済み製品の回収というプロセスにおける情報がリアルタイムで管理システムのプラットフォームに表示される。もし異常がある場合は、システムの監視画面に表示され、係員はその状況に即座に対応できるため、製品の状態監視及び安全性の保証が行える。

従来の資産管理システムは24時間人の操作を必要とし、企業から大量の労力を投入する必要がある上、安全性と持続性を完全に保障することはできていなかった。LierdaのハードウェアシステムとIBMのデーターストレージ及び処理能力から誕生した資産位置管理システムは監視と位置確認が必要な原材料や製品などに対して有効であり、顧客の需要に応じて、よりよいサプライチェーン管理、在庫管理、リスク管理ができるようになるという。

【関連リンク】
Lierda
アイビーエム(IBM)

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