株式会社マクニカは、Mpression IoTソリューションとして、IoTデータ分析およびIoTインフラ・インテグレーションサービスを新たに追加し、提供を開始する。Mpression IoTソリューションは、IoTシステムの構築からデータ分析に至る、IoT End to Endソリューションを提供するため、ハードウェア、ネットワーク、セキュリティを扱うマクニカグループ各社が各分野の技術ノウハウを集約し提供するマクニカのオリジナルソリューションだ。
今回発表する2つのサービスを加えることで、Mpression製品として既にリリースしている各種センシングデバイス、予知保全導入支援サービスや遠隔監視ソリューションと合わせて、顧客の課題を解決するためのIoTシステム・ソリューションをワンストップで提案する。
今回発表するIoTデータ分析およびIoTインフラ・インテグレーションサービスは、基幹システムや営業系システム、工場にある機器のデータなどを統合・蓄積し、経営資源として活用するためのサービス。IoTシステムを導入し、そこから取得したデータは、目的に応じた活用がされなければ意味のないものになってしまう。特にIoTシステムを構築し、導入を始めたユーザーにとってデータの利活用をどのように実現するかという課題は、IoTが本格的に普及する中で増していくものと予想される。
IoTデータの活用に関する具体的な課題としては次のような点があげられる。
- IoT システムで収集したデータの必要性があいまいで明確化されていない
- どのように分析を進めればよいかわからない
- 自社に適した分析ツールが何か判断が難しい
- 分析ツールと既存システムをどのように接続すればよいかわからない
- 分析のために現状の業務を変更する必要がある
これらの課題を解決するために、重要なポイントが2点ある。
ひとつは、データ分析の目的を決め、具体的にデータを収集し、分析した結果を見える化することで、漠然と持っていたデータ活用のイメージを形にしていくこと。そこで、同社はIoTデータ分析を支援する「Mpressionデータ分析支援サービス」を提供することで、顧客がデータ分析を問題なく実施できるよう、次のように分析を進めていく。これにより、顧客の目的に沿うデータ分析が継続的に実現できるよう支援する。
- ヒアリングによる要件確認、データ活用目的の明確化
- 評価データと項目の選定
- 評価サンプルの取得
- サンプルデータの評価と視覚化
- データ活用に向けたデータ項目と視覚化方式の確定
もうひとつは、データ分析用プラットフォーム。これは、データを収集・蓄積・統合・分析するためのシステムをいかに構築するかということだ。IoT システムから取得したデータの分析を行う際に、他のシステムから取得した情報と掛け合わせないと分析データが意味をなさないということが往々にしてあるという。
IoTシステムから収集した膨大なデータと、既存システムから出力したデータを「使えるデータ」にするには、これらのデータの統合を簡易化するためのプラットフォーム(ソフトウェア)の導入が必要。もちろん、顧客それぞれの事情に合わせて既存システムと新規システムを柔軟性に組み合わせてシステムをインテグレーションする必要がある。そこで、IoTインフラ・インテグレーションサービスとして「Mpressionデータ分析プラットフォーム構築サービス」を提供することで、同社の持つネットワーク事業の知見を活用し、顧客のデータ分析用プラットフォームの構築を支援する。
「データ分析支援サービス」により、顧客の目的に沿ったデータ分析を可能にした上で、「データ分析プラットフォーム構築サービス」で顧客個別の要望に合わせ、各レイヤーでそれぞれ最適な製品の提案や柔軟性の高いデータ統合プラットフォームの導入提案およびシステム全体のインテグレーションを支援するという。
【関連リンク】
・マクニカ(MACNICA)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。