AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

[第7回]IoT市場における、Googleロゴの変更が指す意味

昨日Googleが新しいロゴを発表した。

検索したりする時や、ブラウザのタブについているファビコンも変わっているので、気付いた人も多いのではなかろうか。

特にこの、「Gのマークのみ」のは、明らかに「いろんなモノにこのマークを貼る」という姿勢が出ていると感じた。

 

実際、Googleのブログでの説明にも以下のように書かれている。

なぜこのタイミングにロゴを変更するのかと不思議に思われるかもしれません。その昔、Google の利用は、デスクトップからのアクセスが大半でした。しかし、テクノロジーの進化に伴い、現在では、さまざまなプラットフォーム、アプリ、デバイスから利用する方が増えています。中には同時に、複数の環境をまたいで使われるケースも珍しくありません。ユーザーの皆さんが Google を使いたいと思うとき、それがモバイルやテレビ、スマートウォッチ、車のダッシュボードやデスクトップ等、どんなデバイスで、どんな環境でも、Google は皆さんのお役に立ちたいと考えています。

 

つまり、IoTを意識しているのだ。

一方で、Google産のIoTを消費者が諸手を挙げて歓迎するかどうかはわからない。

インターネットでの検索から表示という流れは当面残るのかもしれないが、モノがダイレクトにインターネットに繋がるようになると、モノに付随するクラウドサービスが入り口に変わるのだ。

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インターネットにおいて、「知りたい情報を探す」というニーズを満たすうえで、Googleの検索エンジンは画期的であったし、付随機能も含めすばらしいと思う。

それは、世界中に散らばる情報ページの中から、自分に最適なページを見るには、該当するURLを知る必要があり、あまたあるページの選択肢から優先度を付けなければならないからだ。(図上部)

 

しかし、IoTにおいて、例えばスマートホームを考えるとしよう。家を様々な家電をコントロールするのに検索はいらない。それが音楽を鳴らすのなら、モノが必要なクラウドサービスと接続できればよい。(図下部)

問題は、身近にあるモノが接続するサービスが「自分にとってよいサービスかどうか」に立ち返るのではないだろうか?

 

この流れから、今後はすべての既存のインターネットサービスはクラウド化し、あらゆるモノと接続しやすいようなインタフェースを提供するようになる。

ユーザの利用情報はくまなく収集され、学習することで、より適切なおススメをしてくれるようになるのだが、これらはGoogleだけがやるのではなく、「モノ」と「クラウドサービス」をつなぐサービス事業者がやることとなる。(あるいは両方を同一の企業がやることになる)

 

例えば、Amazon Echoというスピーカーを以前紹介した。IoTではこういうデバイスが、家庭におけるインターネットの入り口となり、様々なサービスを使った履歴が蓄積され、誰がどんなスマートホームのデバイスをもっていて、どういう生活習慣になっているか、などという情報を蓄積するようになる。

 

家に置くモノという観点でみれば、ネット企業よりもSAMSUNGやPanasonic、SONYといった家電メーカーの影響の方が強いかもしれない。

資金力のあるGoogleは、今後もIoT企業を買収し、このマークを貼っていくのかもしれないが、必ずしも消費者はGマークのものをそろえるとは限らない。もちろん、新規参入組も注目すべきだろう。

モノのインターネットにおける覇権争いは、まだまだ始まったばかりだ。

 

 

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参考: Google ブログ

 

 

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