テクノスデータサイエンス・マーケティング株式会社(以下 TDSM)は、日本マイクロソフト株式会社と、IoT分野における強力なパートナーシップを実現していくため、Microsoft Azureを利用したIoTソリューションの提供を行い、IoT分野で協業することを発表した。
TDSMは、各業界・業務ごとに経験豊富なデータサイエンティストによる高度なデータ分析を強みとしている。すでにIoTを活用したデータ分析の実績もあり、独自のアルゴリズム解析技術を搭載した人工知能(AI)製品「Scorobo」などの製品も提供している。
Microsoft AzureはIoT領域に強みを持ち、その基盤にTDSMの分析技術を合わせることでデータサイエンティスト集団ならではの高度な先進事例の開発を先んじて行い両者のIoTビジネスの拡大を図る。
同協業の第一弾として、TDSMが持つ製品や高度な統計解析ノウハウとAzure基盤を利用して「故障予測分析ソリューション」を提供。
■故障予測分析ソリューションとは
故障予測分析ソリューションは、IoTデータを分析することで機器などの異常を検知し故障を事前に予測する。分析結果だけを提供するのではなく、分析に必要なデータを収集・蓄積、加工とその結果をレポートとして提供する。
異常や故障を事前に予測することで、
・稼働率の向上
・物流/保守要員の効率化
・製品開発(機器の使われ方からニーズや不満を探る)
・マーケティング活動の改善
(故障や消耗品の欠品を防止することにより、これらをきっかけとした他社製品への乗り換えを抑止するなど)
などの様々な効果を得ることが可能となる。
■Azureと故障予測分析ソリューションの融合
IoTシナリオのような大量データ処理・分析を行う場合、Azureを利用することによって以下のメリットを享受できる。
①IoTデータは非常に大量のデータとなるため、従来のようなオンプレミスでは対応することが難しくなる。Azure Event Hubs と Stream Analytics は膨大な量のデータを処理することが可能であり、IoTシナリオにおける大量データをリアルタイムに処理することが可能となる。
②Azureの各種サービスは従量制によって課金されるため、初期投資を抑え“まず始めてみる”ことが可能。また、利用量に応じて拡張・縮小を柔軟に迅速に行うことが可能となる。
③AzureはEvent Hubs、Stream Analytics以外にも最新の機械学習アルゴリズムを利用可能なMachine Learningや今後の予定として無限のデータ蓄積が可能なData Lake、データ分析に最適化されたデータソースとしてSQL Data Warehouseなど、様々なIoT シナリオ、分析シナリオに対応できるサービスを用意しており、顧客の課題や状況に応じて組み合わせて利用することができる。
④Microsoftのハイブリッドクラウド戦略によって、オンプレミスとクラウドの連携が可能となる。IoTシナリオのデータにはクラウドに向かない種類のデータもあり、そのような場合にオンプレミスとクラウドのハイブリッド型が可能だ。
【故障予測分析ソリューションイメージ】
■今後の展開
今後は、データ活用としてテクノスグループが得意とするERPや人員リソースと、Microsoft Power BIを組合せた「故障予測ダッシュボード」の提供も行い、故障予測分析PDCAをサポートするソリューションとして提供していく予定。
販売においてもマイクロソフトとパートナーシップを強化し、初年度10社以上の導入を目標としている。
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