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ファストファッション大手H&M傘下のファッションブランドIvyrevelとGoogleがコラボレーションし、行動データから洋服をデザインし注文ができるサービス「Data Dress」を開発した。
Ivyrevelは、2012年にスウェーデンのストックホルム市でファッション技術ラボを設立し、技術革新と創造的な表現を組み合わせたデジタル世代のためのファッションを提供するアパレル会社で、アルゴリズムを使って商品デザインをしている。さらに、決済システムではイタリアのPayPalにサポートされている。
今回、両社が開発したアンドロイド用のアプリにグーグルのAwareness APIを搭載することで、ユーザーの現在位置、アクティビティ、周りの環境や天気などを検知する。そして一週間アプリが収集したデータに基づいて、デジタルドレスが完成する。
下記の動画を見るとドレスが作られる様子がわかるが、アプリをインストールしたあと、ビジネスやパーティなど洋服を着るシチュエーションを選び、自分の体のサイズを入力する。その後、アプリが持ち主の行動を把握する。例えば毎朝のランニング、友だちとの食事、クラブでのダンスなどの行動から、ドレスをデザインしていく。
https://youtu.be/PUlF3rW8flU
持ち主の行動パターンからデザインし、完成したドレスデザインを気に入った場合、サイトから注文できる。価格は99ドルから。現在アプリはファッション関係者でβテスト中で、一般公開は今年中に予定されている。
パーソナライズ化を極限まですすめていく動きは、スマート・リテールのトレンドであり、今回はそれが、ファッションにも適用されたということだ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。