日本マイクロソフト株式会社は、第一生命保険株式会社が本日発表した“健康第一”プロモート「健康増進サービス」のシステム基盤としてパブリッククラウドプラットフォーム「Microsoft Azure」が採用されたことを発表した。
日本マイクロソフトは、第一生命が推進する保険ビジネスとテクノロジーの両面から生命保険事業独自のイノベーションを創出する “InsTech” の取り組みへ、システム全体のアーキテクチャー設計から最新クラウド技術の活用に至るまで細やかなコンサルテーションを行うことで、第一生命として初となるパブリッククラウドプラットフォームの導入を支援した。
保険業界において積極的にデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいる第一生命では、健康寿命の延伸に繋がる付加価値の提供で社会的要請に応えると同時に、顧客の「健康でありたい」という気持ちに応え、生活習慣改善のサポートを提供するためのサービスとして「健康増進サービス」の提供を開始した。
同サービスでは、スマートフォンやウェラブル端末などのIoTデバイスをインタフェースとし、クラウドを活用したビッグデータ分析とAIを活用することで、顧客の健康リスクを評価・分析し、個々人に最適なアドバイスを提供することを可能にしている。また、健康促進活動に気づきを与えるスマートフォン向けアプリケーションの提供や、その活動状況に応じたイベント情報の提供などを行うという。
「健康増進サービス」に採用されている「Microsoft Azure」を活用した主な機能は以下の通り。
- AI によるエイジング・ダイエットシミュレーション
- BMI (*1)目標設定と、スマホ、ウェアラブルデバイスを利用した健康活動のトレース
- 目標達成者に毎週抽選でクーポン発行
「健康増進サービス」では、顧客の個人情報ならびに、健康状態に関連する膨大な情報を取り扱うことから、そのシステム基盤としてはより安全なものが求められていた。Microsoft Azureは金融情報システムセンターの安全対策基準に準拠している点、さらにクラウド セキュリティゴールドマークを取得している点(*2)などより高いセキュリティ標準を満たしている点が評価され、選択された。Microsoft Azure採用の主な理由は以下の通り。
- 金融機関システムの基盤としての高いセキュリティとコンプライアンスに対応している (FISC 対応、クラウド セキュリティ ゴールドマーク取得など)。
- Azure Active DirectoryやKey Vault(秘密鍵管理) 機能などにより、安全なユーザー認証やビッグデータ管理基盤が構築できる。
- IaaS に加え PaaSのサービスを組み合わせることで、システム要求に合わせた柔軟性を保ちつつ、開発の効率化、構築期間の短縮を図ることができる。また、利用者やトランザクションの増加に合わせてスケールアップが可能で、投資コストを最適化できる。
- 分散開発や、平行開発によるテスト環境などが必要に応じて柔軟に利用できる (アジャイル開発、DevOps 機能など)。
(*1) “Body Mass Index(体格指数)”とは、体重(kg)÷(身長m × 身長m)で計算される指標。日本でのBMIの理想値は男性22.0、女性が21.0で、この数値に近いほど「統計的に病気にかかりにくい体型」と言われている。(出典元:厚生労働省)
(*2)日本マイクロソフトのMicrosoft Azureは、日本セキュリティ監査協会JASA-クラウドセキュリティ推進協議会が制定した「クラウド情報セキュリティ監査制度」において、日本初となる「クラウドセキュリティ(CS)ゴールドマーク」を取得している。
【関連リンク】
・マイクロソフト(Microsoft)
・第一生命(THE DAI-ICHI LIFE INSURANCE)
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