株式会社MOVIMASは、環境計測が可能な「MOVIMAS AGR TYPE(S)」の提供を開始する。提供は2017年6月予定。
MOVIMASは、IoT/M2M市場の開拓と活性化をミッションとしている。その中で、農業分野のIoTは2019年には78億円に成長、年平均成長率は30%以上(2015~2019年)と予測。農業IoTにおける同社ソリューションとしては、施設園芸(大型ビニールハウス)における統合環境制御(加温機、換気扇、炭酸ガス、灌水、液肥等の完全自動遠隔コントロール)が可能な「MOVIMAS AGR TYPE(R)」がある。
今回、MOVIMASは、2020年までに6次産業の市場規模を10兆円に拡大するという農林水産省の目標に対し、制御機能を持たず6次産業化機能を拡充し、小型で安価な農業IoT製品のラインアップを増やすという。
「MOVIMAS AGR TYPE(S)」は標準で温度、湿度、大気圧、CO2濃度のセンサーとカメラを内蔵しており、オプションで、土壌水分・土壌温度・EC、日射、簡易気象計(屋外温度、屋外湿度、風向、風速、雨量、紫外線量)センサーの対応が可能。また、IoT技術を利用し利用者へのデータ閲覧機能やアラート通知機能の提供は従来の「MOVIMAS AGR TYPE(R)」と同様。
「MOVIMAS AGR TYPE(S)」のポイントは、小型で安価な点と6次産業化が可能なポータルで生産者と消費者をつなぐことが可能な点だという。MOVIMASは、今回のリリースで農業IoT分野の市場開拓と活性化を加速させるとしている。「MOVIMAS AGR TYPE(S)」の特徴は以下の通り。
- 安価な提供価格
- 標準センサー :温度、湿度、大気圧、CO2
- オプションセンサー:簡易気象計、土壌水分・土壌温度・EC、日射
- カメラ監視で設置箇所の状況確認
- データ閲覧機能
- アラート通知機能
- 6次産業化ポータル機能
「MOVIMAS AGR TYPE(S)」を利用することで、生産者は圃場の環境モニタリング、作物の育成記録管理が可能になる。小売店/スーパーは、地域の調達可能な作物の把握をし、青果市場からの調達不足を補う管理が可能、また、購入者は、作物の種まきから収穫まで可視化でき、安心して作物を購入することが可能になる。
想定される利用用途は以下の通り。
- 営農での環境データ見える化
- 生産者と消費者をつなぐ6次産業化
- 気象観測ユニット
- 公共施設での研究、学習支援
- 作業、工事現場での環境事故防止(熱中症対策)
費用は以下の通り。
- 初期費用(税抜)
機器本体:88,000円
オプションセンサー:別途問い合わせ - 月額利用料(税抜)
アプリケーション利用料:3,300円(別途通信料がかかる)
【関連リンク】
・モビマス(MOVIMAS)
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。