オプテックス株式会社は、IoTソリューションにとって重要なセンサを起点として、通信・データベースまでをパッケージ化し、手軽に低コストでIoTビジネスが実現できるスマートセンサ&データ提供ソリューション「オプテックス センサ コネクト」を5月より提供開始する。オプテックスのセンサから得られるデータとICTを活用し、サービス産業を始めとするさまざまな業界に対し、業務の効率化や生産性向上、新しいビジネスモデル構築を実現するという。
同ソリューションでは、実際に運用を担うパートナー企業と新たな価値を共創し、社会課題の解決を目指している。まずは物流や設備管理、駐車場運営のパートナー企業とアライアンスを組み、順次用途を広げていくとしている。
従来のセンサネットワークシステムは、センサからゲートウェイ、通信、サーバー、運用環境などをそれぞれの仕様に合わせて組み合わせて構築しているが、オプテックスが提供する「オプテックス センサ コネクト」は、センサからデータをクラウド上に展開するまでを一括で提供することで、サービスの導入・運用開始がしやすくなるという。
「オプテックス センサ コネクト」の特長は以下の通り。
- 高いサービス品質
防犯用センサや自動ドア用センサなど、さまざまな用途に特化したセンサ・システムを世界中で展開し、現場特有の課題やノウハウを熟知した高品質センサを提供。実際の運用を重視したモノづくりで、サービスの品質を向上させる。 - スマートデータ
用途に適したアルゴリズムをエッジデバイスであるセンサに実装し、データをオートフィルタリング。顧客に必要なセンサデータ(=スマートデータ)を提供。 - IoTサービスがすぐに実現
用途に応じて最適な「オプテックス センサ コネクト」を提供するため、顧客は新しいサービスの構築に注力しやすくなる。
通信方式とクラウド、サービス利用料は以下の通り。
- 通信方式:LPWA(SIGFOX、LoRaなど)、3G/LTE、Bluetooth、サブギガ通信(EnOceanなど)など、用途に応じて最適な手段を活用
- クラウド:アマゾン ウェブ サービスなどのパブリッククラウドを活用
- サービス利用料金:月額¥100/台~(料金はサービス利用料で、センサデバイス費用は除く)
・料金は通信費用とデータベースなどのサービス利用料金
・同社試算シミュレーションによる月額最低料金(利用センサ台数や通信、データベース利用頻度などにより変動する)
・別途費用が発生することがある(初期手数料、契約途中解約など)
サービス事例は以下の通り。
- 【物流の効率化ソリューション】
宅配ボックスの稼働状況&安全運転支援サービスで配達業務の軽減と従業員の安全運転管理
・無電源宅配ボックスの稼働状況をセンシングし、荷物の到着や受取などを遠隔で管理。宅配サービスにおける課題である、再配達に伴う業務負荷とコスト増を軽減し、サービス利用者の新しい受け取り方の仕組みづくりを実現する。
・急発進やスムーズな運転などをセンシングすることで、運転手ごとの運転レベルを比較することを可能にする。運転手を斡旋する事業者が、運転手のKPIのひとつとして、安全運転を評価し、業務斡旋先の優先順位づけや、配送サービスの品質を向上させる。
- 【資産の利活用ソリューション】
コインパーキングや予約式駐車場の満空情報サービス
駐車場に設置した車両検知センサで、車両の駐車状況(満空)が遠隔地で管理・確認できる仕組みをコインパーキング事業者向けに提供。駐車場の地中にループコイルセンサを埋設工事することなしに最小限の投資で車両の駐車管理が実現できる。
- 【インフラ老朽化の予防保全ソリューション】
看板状態の遠隔監視及び保守サービス
看板に設置したセンサから「傾き」や「揺れ」などを計測したデータをクラウド上に蓄積。不動産管理会社はそのデータを活用しながら、日常の遠隔監視から、メンテナンスのプランニング、点検作業、補修工事まで、看板のトータルライフサポートサービスの構築を行う。
- 【「オプテックス センサ コネクト」利用 サービス例】
人感センサ
・自動ドアセンサで得られたマーケティング情報の提供
・不稼働資産(別荘、空家、未入居物件など)の管理・監視
・スマートオフィスの照明、空調管理、会議室予約システムとの連動
状態検知センサ
・製品輸送時の温度管理
・工場、水処理場、養殖場などでの水質管理
・建物・設備(看板、漏水など)の管理・監視
・安全運転支援サービスの提供
物体検知センサ
・駐車場、コインパーキングの運営
・コインロッカーや宅配ボックスの稼働状況確認
【関連リンク】
・オプテックス(OPTEX)
・オプテックスIoT
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