株式会社アシストと、株式会社セゾン情報システムズのグループ会社である株式会社アプレッソは、京王電鉄バス株式会社を中心とした京王電鉄バスグループ(略記:京王バス)の業務効率化を推進するデータ連携基盤として「DataSpider Servista」が導入および活用されていることを発表した。
京王グループの中核会社として乗合および高速バス、貸切バスを運行する京王バスでは、2015年以降、サイボウズ株式会社の業務アプリケーションのクラウドサービス「kintone」を活用してシステム改革を推進してきた。例えば「遺失物管理」では、警察への届け出、顧客からの問い合わせ対応などが日常的に発生し、台帳やExcel等での管理が現場の負担となっていた業務のシステム化・効率化を実現した。
kintoneのさらなる活用を目指す京王バスでは、次のステップとして、基幹システムも含めた社内外にあるデータを迅速かつ相互に連携させる仕組みを導入することで、これまで難しかった業務改善やシステム運用の負荷軽減を実現するという課題に着手することになった。そこで、自社で独自にツール調査を行い、アプレッソ主催のハンズオンセミナーに参加、さらにアシストからトライアル環境の構築支援等を受け、製品の持つ開発生産性、連携アダプタの豊富さ、運用の容易さに加え、アシストのサポート力を高く評価し、DataSpider Servistaの採用を決定したという。
具体的には、トライアル時に、営業所での点呼時に発生するデータのリアルタイムでのデータ連携を2週間ほどでプロトタイプを作り上げたことや、人事給与システム再構築時の他システムとのインターフェイス開発を内製化し大幅にコスト削減できる目途が立てられたことが採用の大きなポイントとして挙げられるとしている。
「DataSpider Servista」は、システムの接続方法やフォーマットの違いを意識することなく、すばやく簡単に「つなぐ」ことができるデータ連携ソフトウェア。プログラミングの高い知識を必要としないGUI開発環境を提供し、クラウドやSAP、データベースといった様々なタイプのデータを手軽に接続できるアダプタを介して、データ連携の自動化と業務の効率化を支援する。
2016年3月にDataSpider Servistaを本格導入した京王バスでは、次のような効果が生まれている。
- バスに設置されているデジタルタコグラフ等の情報と、kintone上の乗務員指導管理システムをデータ連携させることにより、様々な情報を人の切り口で横串に表示しタイムリーに指導できるようになった。
- 入社時の人事情報やバス車両の新車・廃車情報といった社内で共通利用する情報は基幹システム側で登録し、kintone上では二重登録しないことで、作業負荷が大きく軽減した。
- 運行情報、基幹システム、kintoneアプリケーションをデータ連携させるだけでなく、発生したデータを処理・加工し別のシステムで利用するなど様々な連携が可能になり、システム化がさらに推進されたことに加え、必要な情報を必要な部署がすぐに参照・利用でき業務効率化につながった。
【関連リンク】
・アシスト(Ashisuto)
・セゾン情報システムズ(SISCO)
・アプレッソ(APPRESSO)
・京王バス(Keio Bus)
・サイボウズ(Cybozu)
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