富士通、現場コミュニケーションの活性化を支援する IoTソリューション「スマートコミュニケーション」を提供開始

富士通株式会社は、様々な現場でのコミュニケーションの変革を実現する、「FUJITSU IoT Solution Smart Communication(フジツウ アイオーティーソリューション スマートコミュニケーション、以下、スマートコミュニケーション)」を、本日5月11日より提供開始する。

同ソリューションでは、企業が提供するクラウドベースのIPトランシーバー、チャットや写真を活用したマルチメディアなコミュニケーションサービスを、スマートフォン1台に集約し、これらを利用するために必要となるスマートフォン端末の準備から、初期導入・運用支援・保守サポートまでトータルで提供する。

同ソリューションにより、業務用のトランシーバーではカバーできない屋内外や他フロアとの通話、写真や動画を使った正確な情報の共有、チャットや掲示板による時間と場所を選ばない情報伝達などが可能になるという。例えば工場や大型ショッピングセンター・イベント会場などの広大な現場や、事業所と工場など離れた現場間でも、それぞれの場面で最適なコミュニケーション手段を活用することができ、業務の効率化やコミュニケーションの活性化による新たなユーザーエクスペリエンスの提供を実現する。

従来より業務現場では、トランシーバーや内線PHS・携帯電話など複数の通信機器を持ち歩き、相手によって使い分けるといった煩雑なオペレーションへの不満や、通話やメールに留まらないチャットや掲示板などスマートデバイスを活用したより効率的なコミュニケーション手段を求める声があがっていた。

企業にとって、新しいコミュニケーションサービスの導入は、業務の効率化や顧客サービス向上などの可能性が広がる一方で、新しいアプリケーションの導入準備や、異動などで入れ替わる利用者の管理、端末の紛失や個人所有のスマートフォンが業務に使われることによるセキュリティリスクへの対応など、管理者の負担が懸念されている。

今回、同社が提供する「スマートコミュニケーション」では、利用者はスマートフォン1台で様々なコミュニケーション手段を利用することができ、さらに端末の導入・保守・運用までトータルで提供するため、管理者の負担も軽減されるとしている。

同社は、今後、業務コミュニケーションのデータとクラウド上の他のデータとを組み合わせ新たな価値を提供するなど、データの利活用を中心に同ソリューションの拡充に取り組んでいくという。また、顧客のデジタル革新を実現するデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(フジツウ デジタル ビジネス プラットフォーム メタアーク)」(注1)により、企業や業界の枠を超えて人・物やインフラをつなぐことを支援し、顧客の新たな価値創造と競争力強化に貢献していくとしている。

主な利用シーン例は以下の通り。

  • 小売店舗・製造現場・建設現場など
    ・現場での確認事項や探し物などを、文字ではなく写真で伝えることにより、手間をかけず正確に関係者に伝えることができる。
    ・熟練者への質問や回答を、1対1の通話ではなくIPトランシーバーやチャットを用いることで、経験が浅いほかの作業員にも同時に共有でき、同じ質問への対応が減り作業効率が向上する。
    ・スマートフォンの通信回線を用いることで、別フロアや複数の建物間など離れた場所でもIPトランシーバーやチャットにより、すぐにやり取りをすることができるため、スタッフを探して連絡をとる時間や手間が短縮される。
  • 広告代理店、イベント運営会社など
    ・イベントや展示会などにおける現場スタッフやオフィスとのやりとりなど、相手によって業務用トランシーバー・携帯電話など複数の手段を使い分けることなく、スマートフォン1台で効率的に行える。

同ソリューションの主な特長

  1. IPトランシーバーサービス
    専用のトランシーバーではなく、株式会社シアンス・アールが提供するスマートフォンアプリ「Aldio クラウド」を使って、グループ内の一斉通話や指定した相手との個別通話が行える。また、通話を自動的に録音し、いつ、誰が、何を話したかを通話履歴から本人や管理者が確認できる。
  2. ビジネスSNSサービス
    ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する、ビジネスユースにも安心して使える「LINE WORKS」を採用し、チャット(トーク)機能で、1対1または目的別に設定したグループメンバー間でのメッセージやスタンプ、写真によるコミュニケーションが可能。また、掲示板(ホーム)機能で、情報交換や意見交換を行うこともできる。そのほか、管理機能としてメンバー管理機能、利用履歴のモニタリング機能なども備えている。
  3. デバイスLCMサービス(オプション)
    同社グループ製の法人向けSIMフリースマートフォン「ARROWS M357」を、デバイスLCM(Life Cycle Management)やスマートフォンの資産管理やセキュリティ対策を実現するMDM(Mobile Device Management)サービス込みの月額レンタルで提供(注2)。導入時のアプリケーションのインストールや設定、故障時の保守サポート、機種の切り替えから回収まで端末利用のライフサイクルを通じて同社が統合的に管理する。端末レンタルなしのLCMサービスだけの利用や、必要に応じてサービスメニューを選択できるため、導入コストの削減に貢献する。

主なサービスの販売価格は以下の通り。

  • IPトランシーバー基本サービス:1,000円/月(1 ID)
  • ビジネスSNS基本サービス<月額:ライト>(注3):300円/月(1 ID)
  • パイロットパック(注4):98,000円

注1 MetaArc:クラウド、モバイル、アナリティクス、IoT、AIなどの最先端技術と、当社SEの知見・ノウハウを融合したデジタルビジネス・プラットフォーム。
注2 「ARROWS M357」を、端末LCM・MDMサービス込みの月額レンタルで提供:「ARROWS M357」以外のスマートフォンについても提供可能。対応OS Android4.4以上、iOS 8.10以降。
注3 ビジネスSNS基本サービス<月額:ライト>:ほかに、年額:ライト、ベーシック(月額/年額)、プレミアム(月額/年額)がある。
注4 パイロットパック:スマートフォンレンタル込み、10ID、IPトランシーバー・ビジネスSNSを1か月間利用可能。

提供:富士通

【関連リンク】
富士通(FUJITSU)
シアンス・アール(Science-Arts)
ワークスモバイルジャパン(Works Mobile Japan)

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