米PTCとGE DigitalグループのServiceMaxは、Varian Medicalが、PTCとServiceMaxの協力による初のIoT対応フィールドサービスソリューションである「Connected Field Service」を導入したことを発表した。
「Connected Field Service」はフィールドエンジニア向けに遠隔診断機能や状況に合わせた修理手順を提供し、サービスマンの派遣や作業指示を自動化するもの。これにより、より迅速かつ豊富な情報に基づくサービスの提供が可能となり、場合によっては遠隔修理を実施することで予定外のダウンタイムの防止を実現するという。
同ソリューションは2016年1月にリリースされたもので、PTCのThingWorxプラットフォームとServiceMaxのフィールドサービス管理Mobile Suiteを組み合わせ、現場のフィールドエンジニアが利用するIoTデータをフィールドサービス管理システムにシームレスに統合するもの。
Varian Medicalは統合がん治療システムメーカーで、すでに5,000の病院に2万台設置されている。同社は遠隔接続機能と予測型監視を通じた装置のパフォーマンス改善や、サービス作業の頻度低減および作業員の現地到着待ち時間短縮による顧客満足度の向上を目指し、「Connected Field Service」を選定した。フィールドのアセットをIoTに接続することで、技術者1名、装置1台あたりの年間顧客訪問数を低減することが可能になり、顧客満足度の向上を実現するという。
ServiceMaxとの「Connected Field Service」に関する協業に加え、PTCとGE Digitalは昨年11月に戦略的提携を拡大して統合インダストリアルIoTソリューションを投入することを発表している。両社は、共通の顧客がThingWorxを活用してGEのインダストリアルインターネットオペレーティングシステムであるPredix上で動作するカスタムアプリケーションをより簡単に開発するためのソリューションセットである「ThingWorx for Predix」の検討を進めている。
【関連リンク】
・ピーティーシー(PTC)
・GEデジタル(GE Digital)
・サービスマックス(ServiceMax)
・バリアン メディカル システムズ(Varian Medical Systems)
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