株式会社アプリックスは、米国Amazon.com, Inc.が提供する音声認識機能「Alexa」を利用する家電の需要が高まりつつあることを受け、家電メーカー向けのトータルIoTソリューションを発売する。同ソリューションには家電と「Alexa」との連携に必要となるAlexaスキルをはじめ、IoTモジュール、クラウドシステムなどが含まれている。Alexaスキルや通信用のハードウェアなどの開発をアプリックスが担当することにより、音声で操作できる家電のスピーディな市場投入を支援するという。
「Alexa」はクラウドベースの音声認識機能。「Amazon Echo」や「Echo Dot」といった音声アシスタント端末(以下、Alexaデバイス)に話しかけると、その音声が「Alexa」に送られ、「Alexa」は認識した音声の内容に対応する処理を呼び出し、その処理結果をAlexaデバイスに返す。
また「Alexaスキル」と呼ばれるアドオンプログラムによって、他の機器やサービスとの連携を「Alexa」に追加できるという。2016年6月には約1,000種類だったAlexaスキルの登録数は、2017年2月には10,000種類を超えるなど、Alexaデバイスで実行できることは増え続けている。さらに、2017年1月に米国で開催された家電見本市「CES 2017」では、700社の企業が「Alexa」に対応する製品を発表しており、「Alexa」対応製品の市場は、今後ますます拡大していくことが予想されるという。
アプリックスは、2017年2月に米国Guardian Technologies LLC製の空気清浄機を音声で操作するためのAlexaスキル「Guardian Technologies」の提供を開始している(※)。
IoT機器でAlexaスキルを使うには、まずAmazon.com, Inc.が無料で配布しているiOS/Android用のアプリケーション「Amazon Alexa」などを使い、「Skill」から使用したいAlexaスキルを探して「Enable(有効)」にする。Guardian Technologies LLC製の空気清浄機を例にすると、ユーザーがAlexaデバイスに話しかけた後、以下に示すような流れで話した文章に関する処理が行われる。アプリックスは上の図で赤の二重線で示すソリューション(Alexaスキル、Aplix Cloud、同社IoTモジュール)を提供する。
【関連リンク】
・アプリックス(Aplix)
・アマゾン(Amazon)
・Guardian Technologies
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