エルサレムで10月12日に開かれた記者会見で、イスラエルのルーベン・リブリン大統領やグーグル・ルナーXプライズのボブ・ワイス副会長兼社長と共に、スペースILは月へのレースにおける重要な節目について発表した。
同チームは、2017年下半期に予定するミッションに向けて、スペースXのファルコン9打ち上げ装置に「月への切符」を確保した。
これにより、スペースILは賞金3000万米ドルのグーグル・ルナーXプライズ・コンテストで検証済みの打ち上げ契約を実現した最初のチームとなった。
同チームは、イスラエル初の月へのミッションだけでなく、世界初の民間による月面ミッションも達成することを目指している。
グーグル・ルナーXプライズを受賞するには、民間資金によるチームが2017年12月31日のミッション終了期限までに無人探査機の月面着陸を成功させ、最低500メートルの探査を行い、高精細の動画と静止画を地球に送信する必要がある。
打ち上げ契約の締結は、スペースILの2つの主要スポンサーであるドクター・ミリアム&シェルドン・G・アデルソン・ファミリー財団とモリス・カーン氏のカーン財団が主導した追加的な資金調達ラウンドの完了により実現した。
スペースILは、最近スペースXのファルコン9打ち上げ装置を購入した米国の宇宙企業スペースフライト・インダストリーズから打ち上げサービスを購入した。
スペースフライト・インダストリーズは、スペースILが探査機用の共同スペースを確保し、探査機はその他の観測装置群と共に打ち上げ装置内の指定されたカプセルに積み込まれることを発表する予定だ。
カプセルが打ち上げ装置から分離されると、探査機が自動的に飛び出す。探査機には月面に誘導する先進的なナビゲーションセンサーが使用され、ミッション制御室に待機する技術者が必要に応じて命令信号や修正信号を送信する。
この発表と同時に、スペースILは探査機の改良された新デザインも発表した。
探査機の外観については、世界的に有名なイスラエルの工業デザイナーであるアレックス・パドワ氏の助言を得てスペースILの技術者が完成させた。新モデルの最初の物理的構成要素は、スペースILの組み立てラボに既に到着し始めている。
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