Aruba, a Hewlett Packard Enterprise company(以下、HPE Aruba)は2017年7月6日、カルビー株式会社がHPE Arubaのソリューションを採用してネットワーク基盤を刷新し、安定した環境を整備したと発表した。
丸の内のカルビー本社と先行する工場の一部には、130台以上の「Aruba 2530シリーズ」無線LANスイッチと、250台以上のインスタントアクセスポイント「Aruba Instant AP(以下、IAP)」が設置された。IAPの稼働状況は、「Aruba AirWave(以下、AirWave)」ネットワーク統合管理により本社が遠隔から統合管理しているという。
カルビーでは、信頼性の高いネットワーク環境に刷新すべく、ネットワーク機器の見直しを検討していた。国内10箇所にある工場においても、拠点ごとに異なる機器を利用し、部分最適化されていたため、トラブルが発生すると現場対応になりがちであり、管理面においても改善が急務だった。
同社は、本社と国内工場に敷設しているネットワーク機器や無線LAN環境を統一することで運用管理面においてメリットを発揮でき、かつコスト優位性の高いソリューションを検討するなか、目に留まったのが有線・無線ネットワークを細かく可視化できるHPE ArubaのAirWaveだったという。各地の電波状況を遠隔から可視化できるヒートマップ機能など、運用管理を容易にするコンセプトが大きく評価されたのだ。高性能でありながら従来の約3分の1程度の価格で入手できるものもあるなど、コスト面のメリットも重要な決め手となりHPE ArubaのLANスイッチと無線LANソリューションが採用されたということだ。
カルビー本社では、あらゆる業務にHPE Arubaの無線LANが利用されているという。SSIDについても本社では業務用とゲスト用、工場では行程別に複数用意されており、業務ごとに使い分けて、セキュアな環境で無線LANが利用されている。カルビーの情報システム本部 情報システム部の本間 武人氏は次のように述べている。
「1台あたりの費用が抑えられたことで、以前よりも多くのエリアにIAPが設置できました。品質が安定していると現場からも好評です」と述べています。また、今回の刷新により安定したネットワーク環境を整えることができ、入れ替えた拠点のスループットも大きく向上しています。」
カルビーでは、2017年度中に全ての工場に環境を展開していく計画だ。無線エリアについても駐車場を含めた9割以上をカバーする予定で、今回対象とした本社と工場以外にも今後は関連会社や自社の営業所への拡張していくほか、グローバル展開している同社は、将来的に海外ネットワークの最適化にも取り組んで行きたい考えだ。
同社でのHPE Arubaソリューション導入事例についてはこちら。
【関連リンク】
・Aruba AirWaveネットワーク統合管理
・Aruba Instant AP(IAP)
・アルバネットワークス(HPE Aruba)
・カルビー(Calbee)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。