京セラ株式会社は、IoT向け無線ネットワークLPWA(Low Power Wide Area)の通信規格、LTE Cat.M1、NB1に対応した「IoTユニット」を開発した。
近年、IoTの普及拡大に伴い、低消費電力かつ広域エリアに対応するIoT向け無線ネットワークLPWAが注目されており、国内大手通信会社が、本年度より順次LTE Cat. M1、NB1の通信サービスを展開する予定だ。LPWA通信規格の一つであるLTE Cat. M1、NB1は、既存のLTETM設備を活用することで迅速なエリアカバーが可能なことから、有力なLPWA通信規格として期待されている。
同社は、長年にわたる通信機器の開発で培った技術と、超小型セラミックパッケージの部品技術を組み合わせることで、LTE Cat. M1、NB1に対応した「IoTユニット」の開発に成功した。
■製品の仕様
サイズ:約70×37×11mm
重量:約41g(暫定値)
電源:内蔵型バッテリー(USB充電)
外部接続:UART
動作環境温度:-10℃~60℃(暫定値)
消費電力送信時:測定中、待機時:測定中
搭載センサー:温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気
位置情報:GPS、GLONASS
通信方式:LTE Cat.M1、LTE Cat.NB1
SIM:nano SIM
アンテナ:内蔵型アンテナ
■同ユニットの主な特長
1.安心のLTEネットワーク対応
安心のLTEネットワーク(LTE Cat M1, NB1)対応なのでカバーエリアが広く、上り・下りの双方向通信や、低速・中速で移動中でも利用可能。
2.汎用インターフェースでお客様の機器に簡単に接続可能
UARTの汎用インターフェースに対応しているため、既存の機器やデバイスなどとも簡単に接続しIoT機器として利用可能
3.主要な7つのセンサーと電池を標準搭載
温度、湿度、気圧、照度、加速度、角速度(ジャイロ)、地磁気の各センサーと電池を標準搭載。GPSにも対応しており、様々なデータをすぐに計測、収集できる。
4.データを見える化するIoTデモシステム
本ユニットで計測、収集したデータをPCやスマートフォンの画面で確認できるデモシステムを用意しており、簡単にトライアルが実施できる。
5.小型化に成功
京セラ製セラミック技術を生かした超小型LPWA通信モジュールを開発することで、アンテナ、バッテリーを内蔵しながら、本ユニットは約70×37×11mmの小型化を実現している。
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