株式会社NTTドコモは、教育現場におけるプログラミング教育の普及をめざし、さまざまなセンサーデバイスを連携させるプラットフォーム「Linking」と、プログラミング学習ツール「Scratch」を活用したIoT教育教材を開発した。
同教材は、「教室内の温度」や「物体の加速度」などのデータをリアルタイムにパソコンやタブレットで収集、解析することが可能。身近にある事柄をデータ化できるため、理科や総合学習などの科目での活用ができ、授業理解度の深化や授業効率化が期待できるという。
また、簡易な操作でセンサーデータの収集ができるため、教師のITスキルに依存することなく授業を実施することができる。児童は身の回りの事象に興味を広げることができ、広い視点でプログラミング的思考を育むことができると期待される。
なお、同教材は、2020年に小学校で必修化予定のプログラミング教育の目的であるプログラミング的思考の育成や、これからの時代に求められるIoT/AI/ビッグデータなどを牽引する人材育成に貢献することが狙いだ。
プログラミング教育とセンサーデバイスの組合せにより、児童がセンサーデータの収集、活用を行う体験を通じて、データを収集することの意味や、どう活用すればよいのか、目的を達成するためには何をすればよいのかを学ぶ機会を創出できると考え、同教材の開発に至ったということだ。
同社は今回、神奈川県相模原市および、アイフォーコム株式会社と連携し、相模原市内の小学校で同教材を活用した授業を実施するとしている。
授業ではたとえば、日向と日陰の気温差の測定や、時間による温度変化の推移を測定する場合、日向と日陰のそれぞれにLinkingデバイスを設置すると、温度データを取得しScratchでリアルタイムにグラフ化することができ、 場所や時間による変化を比較した考察ができる。
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・NTTドコモ(NTT docomo)
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