オープン・インターコネクト・コンソーシアム(OIC)は11月26日、UPnPフォーラムの資産を実質上すべて取得すると発表した。これと引き換えに、UPnPフォーラムの会員にはOICの会員資格が提供される。
同合意により、双方の団体の技術とインフラストラクチャーをめぐる取り組みが整理・統合され、モノのインターネット(IoT)の標準化についての足並みを一層整えることにつながる。具体的な会員資格の移籍は、2015年末に同合意の手続きが完了した後で発表される。
ガートナーは、2020年までに210億個のIoT接続デバイスが使用されるようになると予想している。それまでに、これらのデバイスが所定の能力で確実に通信・運用できるよう、共通規格として受け入れられるものを整備する必要がある。UPnPフォーラムとの間の資産移転は、OICによる相互運用性の確立に向けた取り組みの最終段階となる。
OICは、OIC全体の組織内でUPnP仕様および認定ツールを維持するために新たなUPnP作業部会を設置。OICでは、OICへの参加を希望しない企業に対し、従来のUPnP認定を無料で行う。
VDCリサーチのクリストファー・ロンメル氏は、次のように述べています。「モノのインターネット向けプロトコル/標準化団体の分断化は、業界における規格採用の拡大を妨げる障害の1つとなっています。開発者はお互いに協力し合い、プロトコル間の適合性確保に努める必要があります。VDCでは、IoTが保証する可能性を具現化するために必要なインフラストラクチャーを構築する上で、OICによるUPnPフォーラムの資産取得は前向きな一歩であると考えています。」
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