株式会社NTTデータは、顧客からのAI、IoT技術導入の急速なニーズの高まりに対し、サービス、ソリューションの提供をより推進していくため「AI&IoT事業部」を2018年4月1日に設置した。
これまで、NTTデータは、AI、IoT領域における新しいサービスの開発、高度なAI、IoT技術を持つ専門事業者との業務提携、さまざまな業界の顧客やパートナーとの先進的なAI、IoTの技術活用に取り組んできた。
このほど、顧客へAI、IoT領域で提供できるサービス、ソリューションが本格的に整ったことから、2017年3月に設定したAI&IoTビジネス部を事業部として昇格させ、顧客のビジネスパートナーとして、より一層中長期的な視点で事業を成長させていくとともに、エンドユーザーや社会に新たな価値を提供していくという。
NTTデータは、2020年までに、連携先グループ会社とともに、AIおよびIoT関連ビジネスの売り上げを500億円規模に拡大することを目指すとしている。
背景
昨今、さまざまな業種・業界において、AI、IoT技術を最大限に活用し、デジタルトランスフォーメーションを一層加速させていくことが求められている。
また、多くの企業では、導入検証に留まらず、ビジネスプロセスに組み込む検討の段階に来ている。その一方で、情報活用の目的や課題の明確化が不十分であり、導入後にビジネスに組み込んだ際の情報活用基盤の未整備、開発を進める上でのデータサイエンティストやエンジニアの人材不足の課題がある。
こうした顧客の課題を解決するため、NTTデータは、AI、IoTに関する上流のコンサルティングからソリューションまでを、連携先グループ会社も含め、総合的に提供できるよう事業部として組織整備するとした。
組織概要
「AI&IoT事業部」は、AI、IoT技術を活用したビジネスの検討段階から顧客を支援する「コンサルティング統括部」と、データサイエンティストやITエンジニアにより顧客の情報活用を促進するために最適なAI、IoT技術およびソリューションを提供する「ソリューション統括部」からなる組織だ。
加えて、データサイエンティストや組み込みソフトウエア開発技術を有する各グループ会社と一体化した組織運営を実施。また、昨年度には、テクノスデータサイエンス・エンジニアリング株式会社や、LeapMind株式会社との資本業務提携等によりグループ外との連携も強化している。
提供ソリューション
顧客のビジネス課題や目的に応じて、柔軟にソリューションを組み合わせて提供していくという。代表ソリューションは以下の通りだ。
- AI導入の情報活用検討段階から基盤構築、運用段階まで一気通貫でサポートする「AI.Studio エイアイスタジオ」
- 予測モデルを自動生成する機械学習自動化プラットフォーム「DataRobot」
- データサイエンティストが従事する予測モデルの品質維持を自動化する「AICYCLE(アイサイクル)」
- 高度なデータ連携を含めたデータ統合基盤を提供するインフォマティカソリューション
- 需給バランスの見える化やサプライチェーンファイナンスを実現するクラウドネイティブなSCMプラットフォーム「iQuattro(アイクアトロ)」
- NTT研究所の音響解析技術を活用した設備保全向けの異音検知ソリューション「Monone(モノネ)」
【関連リンク】
・NTTデータ(NTT DATA)
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