ハネウェルは、複数プロセス制御ネットワーク、拠点やベンダーを有する産業用途向けのサイバーセキュリティソフトウェアソリューションを発表した。
ハネウェルは、複数拠点のサイバーセキュリティ管理を行うソフトウェア「ICS Shield(ICSシールド)」を発表。ICS
Shieldは、複数の物理的な拠点および、複数種のオートメーション機器がつながったICS(産業用制御システム)環境を保護する、トップダウン型の制御技術(OT)セキュリティ管理ソリューションだ。
また、1ヶ所のセキュリティオペレーションセンターから遠隔地にある複数操業拠点のセキュリティを管理することができるという。
ICS Shieldは、ハネウェルが2017年に取得したNextnine(ネクストナイン)社のICS Shield技術を統合し強化したものだ。現在、世界で100万台以上の産業用ノードのセキュリティを管理しているという。
加えて、サイバーセキュリティのスキルや、人材や設備などのリソース不足により自社での運用が困難な企業に対してハネウェルは、「ハネウェル・マネージド・セキュリティ・サービス」を提供する。
このサービスは、ICS Shieldのインストール、設定と、継続管理を請け負うもので、これにより顧客は操業運用のみに注力することができるとしている。
現在、世界で400以上の顧客が利用しているこのマネージド・セキュリティ・サービスでは、セキュアな遠隔アクセス、自動パッチ、継続モニタリング、インシデントレスポンスと、ファイアウォールおよび侵入検知システムの管理を提供している。
これらのサービスを利用することで、主要なセキュリティの隙間の狭小化を進めることができ、また純粋なIT向けソリューションとは異なり、産業サイバーセキュリティに特化した専門性に基づき、製造における優先事項とセキュリティ要件のバランスを最適化することができるという。
また、ハネウェルの専門家からの知識の継承による、顧客側での長期的なサイバーセキュリティ管理体制の構築にも寄与したい考えだ。
【関連リンク】
・ハネウェル(Honeywell)
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