株式会社ブロードエッジ・ウェアリンクが運営する「wine@ EBISU(ワインアット エビス)」は、AIを活用したパーソナライズワイン診断で自分の好みを見つけ、試飲・購入して楽しむことが出来る体験型のショップ&バーだ。ソムリエが厳選した約800種類のワインが揃い、常時30種類以上のワインを1杯250円/20ml(税抜)から試飲することができる。
私のように普段あまりお酒を嗜まない人がワインショップと聞いて思い当たるのは、知識がないと難しい、一見さんお断り、のような、少し身構えてしまう世界だ。ワインを1本買うということ自体、慣れていないと自分好みの味かどうかわからない、失敗してしまうのではという印象を持っていた。
「wine@ EBISU」では、スマホから簡単な質問にいくつか答えるだけで、AIがおすすめのワインを教えてくれるという。
私は今までワイン専門店等には一歩も足を運んだことがなかったが、「AIが診断」と聞いて、お店の人と会話をして絶対買わないといけない雰囲気にされることもなく、気軽にワインを選ぶきっかけをもらえるのでは、と期待して入店した。
「wine@ EBISU」のシステムは、まずスマホのアプリからAIが出す質問にいくつか答え、おすすめのワインの傾向を出してもらう。次に店内でコインを購入し、AIがおすすめする傾向のワインを1位から順に試飲(試飲はコインを購入すればどの種類を選んでも問題ない)。実際に飲んでみて、本当に自分が美味しいと感じたかどうかをまたアプリ上へ星1~5段階で入力することで、どんどんパーソナライズされたおすすめとなっていく、というものだ。
「wine@ EBISU」では、フルーティ↔深み、軽やか↔がっしり(赤ワインの場合)といった項目で4象限マトリクスを作成し、味わいから連想される色で色分け。ワインに詳しくないユーザーにもイメージがしやすいよう、取り扱っているワインを分類してる。AI診断ではこの分類を用いて向いているワインの傾向を判断する。
実際に、試飲した結果を入力すると最初とは違う方向のワインがおすすめとなっていた。
三国ワイン株式会社が実施した調査によると、「今まで飲食店でワインリストを渡されて困惑したことはありますか?」という質問に対して、半数以上の人が「何度もある」(22.0%)または「ある」(30.0%)と回答しているという。
AIで診断してもらうことのメリットは、普段なんとなく避けてしまうような種類の味も、もしかしたら自分に合っているかも、と試すきっかけをもらうことが出来る点だと私は思う。実際、今回体験した中で、普段は絶対選ばないようなイメージのワイン(私が診断された中には「湿った石」という味わいイメージワードが入っていた)をおすすめされ、初めて試飲した。AIに求めているのは、自分では普段気づけないような出会いなのかもしれない。
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