ネクストラボは1月18日、小売りEC事業者向けに返品・交換作業を効率化するSaaS型のAI自動返品システム「返品くん」の提供を開始したと発表した。
「返品くん」は、ネットショッピングで発生する、返品・交換で、EC事業者と購入者の負担を削減するシステム。購入者は、ウェブ、アプリ上で簡単に商品の返品、交換、注文キャンセル依頼ができる。オンライン購入者だけでなく、店頭購入者もシステムを使って返品・交換の依頼が行える。
また、ヤマト運輸の配送連携APIを利用することで、ヤマトの営業所への持ち込みや指定先への集荷、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」、コンビニエンスストアなどから発送もできる。
導入は、フルスクラッチで制作されたECサイト、Shopifyなどのテンプレートを利用したECサイトなど、どのようなサイトでも可能。事業者が運営するECショップのブランドを毀損(きそん)しないUI、UXデザインを採用しており、ダッシュボード管理画面で、一覧・個別で管理が行える。
システムを利用することで、EC事業者は、CS(カスタマーサポート)業務のうち、返品や交換業務の一連の作業で発生する業務をシステム化・自動化が可能となり、業務負担が大幅に削減できるという。また、これまで、メールやチャット、電話などの手作業で取得していた情報を一元管理できるため、情報伝達の不備や作業上のミスの低減に加え、蓄積したデータを分析することでマーケティングでの活用も見込めるとしている。
一方、購入者は、システムを通じてアプリ上から返品・交換の依頼ができるため、都合のよい時間に依頼ができるメリットという。依頼はオンライン購入者だけでなく、店頭購入者も「返品くん」アプリで行える。
システムは、サンフランシスコ発で、スニーカーを中心とするライフスタイルブランド「オールバーズ」の国内向けオンラインショップでの採用が決まっている。同社では、システムを通じて、EC事業者のCS業務負担を大幅に削減し、ブランド信頼度も向上するサービスを展開していく考え。
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