コネクテッドロボティクスは2月7日、京樽が運営する京樽、そのほかのテイクアウトブランド、外販などで販売する商品のふた閉め工程を自動化する「蓋閉ロボット」を開発し、京樽セントラルキッチン(千葉県船橋市)に導入したと発表した。
開発したのは、コンベア上のすし容器に自動でふたを乗せ、閉めることができる双腕のふた閉め協働ロボット。サイズは、1780×1075mm。人間と一緒のライン上で作業ができるため、既存のラインに設置することもできる。京樽では1月26日に導入した。
具体的には、コンベアで運ばれてきた、すし容器を整列機構で位置を決め、センサーですし容器を検知。すし容器のふたをロボットハンドで吸着して把持し、コンベアトラッキング機能でコンベアに沿ってハンドを移動。流れてきた、すし容器にふたを乗せて、ふたを閉める動作を行う。また、センサーを使ってふた閉めがOKかNGかを判断する。
ロボットは、同じラインで複数品種のふた閉めが可能。そのために簡単にハンド交換ができるクイックチェンジャーを用意しており、取り外しと取り付けが簡単に行える。すし製造工程で商品の切り替えが多いことから段取り作業を急ぐことに対応した。
さらに、既存の製造工程ラインのスピードに対応させて、ふたを閉めることもできる。ふたは吸着して把持するため、取り損ないや、複数枚を把持することを防げるようにした。生産能力は、ロボット1台で1時間あたりで1200食分を実現した。
コネクテッドロボティクスでは、今回の京樽での導入を皮切りに、汎用性のある「蓋閉ロボット」の開発を進め、食品工場の製造工程の自動化に向けた取り組みを行っていくとしている。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。