インパクトホールディングスの完全子会社で、ラウンダーや販売員派遣などのフィールドマーケティング事業を展開するインパクトフィールドは3月8日、消費財メーカー向けに、売り場・販促活動のビッグデータ(BD)のデータベース「店舗DB」を活用した、訪日外国人観光客向け店舗の売り場構築支援サービスを開始したと発表した。
売り場構築支援では「店頭品出し・売り場メンテナンス」「多言語対応タッチサイネージ設置・商品ラッピング」を提供する。
「店頭品出し・売り場メンテナンス」は、インバウンド需要が見込める対象店舗で納品予定日に合わせ週2~3回の店舗訪問と対象商品の品出し、ストック在庫の補充を実施する。店舗スタッフの人員不足と商品回転の速さに品出し・補充が追いつかないことを想定したサービスで、機会ロスを最小化と、対象流通チェーンの店舗スタッフ、本部スタッフとの関係性・優位性強化が図れるとしている。
「多言語対応タッチサイネージ設置・商品ラッピング」では、多言語対応タッチサイネージを設置し、店舗スタッフの商品説明対応などの負担軽減を図る。また、タッチされたログ(記録)を分析し、国別の顧客に対する販売戦略や売り場、商品構成、販促の改善に役立てる。商品ラッピングは訪日外国人観光客向け限定ラッピングを提供し、「まとめ売り」を促進。買い上げ点数と客単価のアップなどにつなげる。
支援サービスで活用する「店舗DB」は、ラウンダー、推奨販売、覆面調査などのフィールドマーケティング業務レポート、サイネージの出荷情報、オンラインサイネージから取得した棚前消費者行動などから収集したデータベース。
累計で1000万件超の店舗DBを基に、AI(人工知能)で無数の切り口を自動作成・分析を行い、効率・効果的な販促施策を実施するための店舗を抽出する。人口推計、国勢調査などの省庁が開示する統計オープンデータとの連携、企業ホームページなどを自動クローリングして最新の店舗情報も整備する。
同社では今後、単なるラウンダーの受託業務だけでなく、グループが展開する販促ソリューションを「店舗DB」と掛け合わせて活用することで、販促企画立案から実行までをワンストップで支援するサービスを展開していくとしている。
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