ファミリーマートは3月27日、InstaVRが提供するバーチャル・リアリティ(VR)のプラットフォーム「InstaVR(インスタブイアール)」を活用した、ストアスタッフ研修プログラムの導入を、全国の加盟店に3月から順次開始すると発表した。
導入する「InstaVR」は、全ての店舗オペレーションマニュアルに対応。VRによる臨場感のある店舗オペレーションの体験学習とコンテンツ受講後の理解度テストで短時間での修得ができるという。
また、店舗の混雑時や店長がほかの業務を行っている場合でも、研修の場所や時間を選ばず、ストアスタッフが自ら自己学習を行えるため、教える側と教わる側の双方が時間を有効活用できるとしている。
加えて、管理システムでストアスタッフの研修プログラムの進捗状況が把握が可能なため、店長からストアスタッフに適宜アドバイスを行うことで理解度を高めるとともに学習意欲の向上につなげる。
全てのコンテンツは、日本語を始め、英語、中国語、韓国語、ベトナム語などの10か国語に対応しており、ファミリーマートでは、今後採用の増加を予測する外国籍ストアスタッフの教育でも活用する。利用は、レンタルで月額利用料の支払いの形態になる。
ファミリーマートによると、2020年度入社の新入社員の店舗研修でInstaVRの導入し、人が教育を行う場合と比較して約3分の1の時間での修得と、1人あたりの教育時間が教える側・教わる側双方にて合計約60時間削減したという。2021年度以降も継続して社員教育に活用し、自己学習の促進と教育の平準化、効率化を図っている。
あわせて、2021年2月から2か月間、東京都や埼玉県などの一部店舗で実証実験を実施。店舗のストアスタッフ研修でも同様の教育時間の削減効果を確認できたことから、今回、全国の加盟店への導入に踏み切ったとしている。
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