M-SOLUTIONS株式会社は、ソフトバンク株式会社と共同で行っている人型ロボット「Pepper」の介護施設での導入に向けた実証テストにおいて、ソフトバンクグループのアスラテック株式会社のロボット遠隔操作システム「VRcon for Pepper」(以下、VRcon)を用いた検証を実施したと発表した。
VRconは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを使って、インターネットに接続されたPepperを遠隔操作可能にするソフトウエア。Pepperを遠隔で動かすだけでなく、映像や音声を使ったやり取りも可能で、遠隔地にいるオペレータの声をPepperのスピーカーで出力できるほか、オペレータがキーボードで入力した内容をPepperの声で読み上げる機能も備えている。VRconを使うことで、人間のリアルタイムでの操作によるPepperの自由な動きや会話が可能となる。
今回の実証テストは、介護現場に遠隔操作ロボットを導入することで、十分な介護サービスの提供とヘルパーの負担軽減の両立の実現性を実証するためのもので、VRconを用いて、ヘルパーがPepperを遠隔操作し、離れた場所にいる介護サービス利用者に対して、ロボットを通じたコミュニケーションや見守りなどを行った。実証テストは、東京都足立区の介護施設「わかばケアセンター」で2016年8月24、25日に実施された。
M-SOLUTIONSは、今回の実証テストを体験した方の声も反映させ、ソフトバンクおよびアスラテックと協力して、介護施設でのPepperおよびVRconの本格導入に向けて取り組んでいくという。
【関連リンク】
・エムソリューションズ(M-SOLUTIONS)
・ソフトバンク(SoftBank)
・アスラテック(Asratec)
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