株式会社アドバンスト・メディアは、ロボット向け音声認識開発キット「AmiVoice Robot SDK」サーバー認識版を10月3日より無償提供する。
ロボット市場の規模は年々拡大しており、政府の発表した「ロボット新戦略」(2015年1月)では、2020年に2兆4,000億円へと市場規模を成長させることを目標としている。中でも音声認識技術は、ロボットへのコマンド指示や対話など、インターフェースの基軸として活用が見込まれている。「AmiVoice Robot SDK」は、これまで同社が培ってきた音声認識技術やノウハウを基に開発した音声認識開発キットだ。ロボットやIoTデバイスへの音声認識の活用を検討されている企業に幅広く利用してもらえるよう、SDK(ソフトウエア開発キット)を無償提供するという。
「AmiVoice Robot SDK」は、ロボットやIoTデバイスなどへの音声コマンドや入力等に利用ができるサーバー認識版のSDKで、アドバンスト・メディアのクラウドサービス。対応OSはLinux(Raspbian)で、Linuxディストリビューションは、今後顧客の要望に応じて、順次増やしていく予定だという。音声認識エンジンは、ディープラーニング技術を実装している。
SDKは無償でダウンロード利用ができ、60分間の音声認識機能が無料で使用できる。無料期間終了後は、使用時間に応じてクラウドサーバーの利用料を支払う月額従量課金モデルと、導入台数に応じて初期費用のみでライセンスを購入頂く買い切りモデルから、プランを選択することが可能。また、SDKの有料のオプション機能として、特定のキーワードを発話することで、端末に触れることなくクラウド型の音声認識機能の起動が出来る、音声認識ハンズフリーコントロール機能も提供。
ロボットやアシスタントデバイス・ホームオートメーション等のIoTデバイスの他、車載コントロールなどへの導入を見込んでおり、既にいくつかのロボットへのテスト導入を進めているという。また、英語・中国語への言語対応も行う予定だという。
【関連リンク】
・アドバンスト・メディア(Advanced Media)
・AmiVoice Robot SDK
無料メルマガ会員に登録しませんか?
IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。