米ナスダックと東証マザーズに上場し、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手がけるUBICは、顧客の製品・サービス開発やビジネス上の課題解決を迅速に実現できる、人工知能によるソリューション開発プラットフォーム「AIインキュベーター」の提供開始を発表した。
UBICはこれまで顧客やパートナーと共に、医療や知的財産、デジタルキュレーションなど人工知能によるビジネスソリューションの開発・実現に取り組んできた。一方、新規・既存の幅広い分野の顧客より、自らの手で保有するデータの解析を行ない、ビジネスソリューションの開発をいち早く進めたいという要望が多数寄せられており、UBICはこのニーズに応えるため、「AIインキュベーター」を開発した、としている。
「AIインキュベーター」は、業種・業界を問わず、様々なテキストデータの解析ニーズに対応可能な、汎用性の高いソリューション開発専用プラットフォームだ。これまでUBICのデータサイエンティストが行ってきた、高度なノウハウを用いた人工知能による解析作業の一部を、顧客自ら行うことができるようになる。1つのデータに対し、様々な観点からの解析を可能にし、人間の判断を人工知能に反映させるプロセスを容易におこなうことができる。これにより、人工知能を用いたソリューション開発を行う際に必須となるProof of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト-技術コンセプトの適用可能性実験、以下、POC)のプロセスを効率化する。
また、「AIインキュベーター」を利用した人工知能による解析結果は、スコア化およびレーダーチャートなどによる視覚的に分かりやすい表示が可能で、報告書作成にも役立つとしている。
UBICの人工知能事業における製品・サービス開発の標準的な進め方は、以下の通り。顧客が自ら解析を行う場合は、主にプレPOC、有償POCで実施される。
1. プレPOC
無償による少数のデータを対象とした実験の実施
2. 有償POC
2週間から3ヶ月の期間を想定し、製品・サービス具体化のための分析モデルの設計・実証を行う。
並行して、ビジネススキームを設計。
3. 開発
有償POCの完了後、製品・サービス化を進める場合、開発基本契約を締結のうえ、アルファ版、
ベータ版と開発を進め、最終製品を納入。
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株式会社 UBIC
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