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2017年3月29日、ドミノ・ピザ エンタープライズとスターシップテクノロジーズが欧州の都市でロボット配達のパイロットプログラム開始を発表した。
英スターシップテクノロジーズが提供するバッテリ駆動ロボットは最大6.4km/hのスピードで歩道を自動運転し、配達先に向かう。ロボットの位置は継続的に追跡され、現在位置や到着時間をスマートフォンで確認できるという。また、荷物室の移動中にロックされ、顧客が携帯に送信されるコードを入力すると、商品を取り出せる。
ドミノは今までドローン配達(ニュージーランドで実施)、ロボットデリバリー(オーストラリア、ニュージーランドで実施)やアマゾンAlexaのドミノスキルを提供し、革新的なマーケティングに力を入れてきた。
今回のプロジェクトも社内ドミノロボチックユニットが担当している。同試運転はいくつかのオランダとドイツの都市で実施され、ドミノ店舗から1マイル(1.6㎞)以内にある自宅にロボット宅配サービスが提供される。
ドミノはロボット配達を既存の配達サービスと合わせて使う方針である。同社のこれからの5-10年間の拡張計画に基づくと、運転手不足が予想されるため、上記のイニシアティブで解決を目指している。
前回、オーストラリアでMarathon Targets社のDRU(ドリュー)配達ロボットの試運転が実施され、世界に展開する予定だったが、今回ヨーロッパでドミノ・ピザは新しいパートナーと試運転を行うようになった。
一方、スターシップ社はすでにロンドンのJust Eat 社の食品配達を実施しており、アメリカ、イギリス、ドイツ、スイスやエストニアで食料雑貨や郵便物の分野で提携している。
将来、ロボットやドローン配達こそがラストワンマイル問題を解決するかもしれない。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。